夏本番!
海水浴の季節になると「水の事故」関連のニュース日々流れます。
河川や海のレジャーで事故に遭遇することになったら、まして命を落とす事になったら、後悔のしようもありません。
海では実際にどのような事故が起こっているのでしょうか。
海での危険な場所や気を付ける事、事故を防止するための方法をまとめました。
水の事故はなぜ起きる?
日本全国で水難事故に遭遇する人は、毎年1、500人~2、000人います。
事故が起きた場合に、残念ながら命を落とす人がいるのも事実です。行方不明のままの人もいます。家族や友人の悲しみは計り知れないものがあるでしょう。
水の事故の内、海での事故で亡くなったり行方不明になる人は全体の半数です。
では、実際にどのような事故が起きているのでしょうか。
・魚採り
・釣りをしている時
・水泳
・水遊び
特に子供の場合だけに限定すると、約4割が河川で起きており、次いで海での事故は3割近くになっています。
季節としては、水に入りたくなる夏場に最も多く発生するのですが、その他の季節にも、釣り人の海中転落事故などが起きています。
海で注意すること
海には、危険な場所が沢山あります。
その日の天候により波の高さも違いますし、深い所があったり、潮の満ち引きや流れが速かったり、海中に茂る藻などが絡む場合もあります。
また、砂浜でチャプチャプと浅瀬で遊ぶことありますが、実は浅瀬の方が危険な場合があります。ニュースでもよく取り上げられる「離岸流」ご存知ですか?
海には、陸に向かう潮の流れがありますが、それと反対に沖へ向かう潮の流れが発生する場所があります。それを「離岸流」と呼んでいます。
うっかりその流れに入ると、一気に沖に向かって流されてしまいます。
そうなると、自力では戻って来るのは難しくなります。
このような危険な場所では遊泳禁止などの案内がされていますが、禁止されていない場所でも、想定外の危険は起り得ますので、注意が必要です。
水の事故を防止する方法
一番大切なことは、危険な場所についてよく分かっておくことです。
しっかりと知識を持っていれば、そこは危険だ!という予測ができるので、危険な場所を避け、気を付けて遊ぶことができます。
◆防止するための具体的なポイント
・離岸流に巻き込まれたり、溺れてしまった場合
泳ぎに自信がある人は自力で戻ろうとするかもしれません。ですが、下手をすると激しく体力を奪われてしまうので「仰向けに浮いて救助を待つ」のを一番におすすめします。
・遊泳禁止など、危険について書かれた掲示板が無いかを確認。
危険と分かる場所には、近づかないようにするのが基本です。
・自身の体調も考えて行動してくださいね。
疲れている時は判断力が鈍ります。足がつってしまったり、気分が悪くなったり、普段は泳げる人でも思わぬ事故につながります。
・飲酒した時は水に入らないようにしましょう。
ほんのちょっとなら大丈夫!
と思う気の緩みは、事故に向かって一歩踏み出すようなものです。
・台風前後の海が荒れている時は無理をしないように。
天候の変化に注意し、海が荒れているときや荒れることが予想されるときは、思い切って予定をキャンセルした方が良いでしょう。
・子供だけで遊ぶ事もしないでください。
ちょっと目を離した隙に、何かの拍子に溺れてしまう可能性があります。
幼児や泳げない子供だけでなく、泳げる子供でも過信は禁物ですよ。
転倒する、浮き輪がひっくり返って上下逆さになる、波にさらわれる等、何かが起こってからでは取り返しがつきません。
・ライフジャケットやアクアシューズも、必要に応じ着用した方が良いでしょう。
特に、磯遊びやボートに乗る際には、身体のサイズに合ったもの忘れずに用意しておきます。
まとめ
溺れている人を助けようとして、救助者も溺れる場合もあります。
衣服は、水を吸うととんでもなく重くなりますので、救助する際の服装にも気を付けてください。浮き輪など適切な道具が無い場合、空のペットボトルが浮き輪の代わりになりますので、ゴミとして捨てる前に、さりげなく行動範囲内に置いておきましょう。
突然の出来事に慌てないよう、事前に準備できる事はしておきましょう。
せっかくのレジャーです。危険を踏まえ、楽しくお過ごしくださいね~。