暖かくなって来ると「水の事故」に関するニュースが目に付きます。
河川や海のレジャーで事故に遭遇することになったら、まして命を落とす事になったら、後悔のしようもありません。
実際にどのような事故が起こっているのか、防止するにはどうすれば良いのか、注意すべき点をまとめました。
水の事故はなぜ起きる?
日本全国で水難事故に遭遇する人は、毎年1、500人~2、000人います。
事故が起きた場合に、残念ながら命を落とす人がいるのも事実です。行方不明のままの人もいます。家族や友人の悲しみは計り知れないものがあるでしょう。
水の事故の内、河川の事故で亡くなったり行方不明になる人は全体の3割程度ですが、実際にどのような事故が起きているのでしょうか。
・魚取り
・釣りをしている時
・水泳
・水遊び
このような時に起きています。
特に子供の場合、水遊び中に事故に遭ってしまうケースが多く見られます。
季節としては、水に入りたくなる夏場に最も多く発生するのですが、その他の季節も油断できない状況となっています。
その原因について書き出していますので、次の章でご覧ください。
川遊びでの事故の原因とは?
川のレジャーでは、どんな事をするのが一般的でしょうか。
真っ先に思い浮かぶのは、魚を採る、釣りをする、水辺で遊ぶ、カヌーなどのボートで遊ぶ等が考えられます。
また、河原や中州でバーベキューやキャンプをする事もありますよね。
一見、水とは関係の無さそうなバーベキューですが、料理やお喋りで注意力が散漫になったり、子どもからちょっとの間でも目を離してしまったり、事故が発生しやすくなっています。
◆川で事故となるのは
川の表面上の見た目からは予測できない怖さがあるためです。
・浅瀬と思って入ると、急な深みにはまる。
・川の中の地形により、流れが複雑になっている。
・橋の橋脚付近では、下流への流れだけでなく、渦を巻く場所がある。
・川の中に藻など生えていて、滑りやすい場所がある。
・下流で降っていなくても、上流の大雨により急な増水がある。
・川の流れで白く泡立っている場所(ホワイトウォーターと呼ばれる)にはまる。
このような所では、ライフジャケットを着用していても十分な浮力が得られないため、水面より上に顔を出せなくなります。
このように、見た目で大丈夫と思っていても、突然の変化に対応しきれない場合があります。
水の事故を防止する方法
一番大切なことは、危険な場所についてよく分かっておくことです。
しっかりと知識を持っていれば、そこは危険だ!という予測ができるので、危険な場所を避け、気を付けて遊ぶことができます。
◆防止するための具体的なポイント
・天候を確認しておく。
出掛ける前は降っていなくても、のちに降雨の予報があるなら注意が必要です。
大気が不安定で急な大雨が予想される時など、計画を延期するなど無理のない計画を立てましょう。
・遊泳禁止など、危険について書かれた掲示板が無いかを注意します。
危険と分かる場所には近づかないようにします。
・川の中州や水辺では、急な増水で水没するかもしれません。
突然の出来事で逃げる暇が無かった、等のコメントもあります。このような場所は避けるようにしたいですね。
・また、常に気を配っておきたいのが天候と川の様子です。
川の上流で空の様子がおかしい、急に風が強くなってきた、雷鳴、川の水にゴミや流木などが混じって流れてきた等。のちに増水するかもしれませんので、早めに退避しましょう。
まとめ
溺れている人を助けようとして、救助者も溺れる場合もあります。
衣服は、水を吸うととんでもなく重くなりますので、救助する際の服装にも気を付けてください。浮き輪など適切な道具が無い場合、空のペットボトルが浮き輪の代わりになりますよ。
突然の出来事に慌てないよう、事前に準備できる事はしておきましょう。
せっかくのレジャーです。危険を踏まえ、楽しくお過ごしくださいね。