東北のお正月は、キーンと冷たい空気に真っ白な雪がお約束です。
今日は、その中でも雪深い奥会津に趣のある初詣スポットをご紹介します。
途中で立ち寄りたいお蕎麦屋さん、お土産に買いたいグルメなどのおすすめ情報を載せています^^
福島柳津のお寺へお参りしてみて
今回ご紹介するのは、会津柳津(やないづ)福満虚空蔵尊圓蔵寺(ふくまんこくぞうそんえんぞうじ)です。
会津地方の中でも最も有名で歴史のあるお寺で、約1200年前に建てられました。
茨城県東海村にある大満虚空蔵尊と、千葉県小湊町の能満虚空蔵尊と共に、日本三大虚空蔵尊に数えられています。
桜や紅葉の時期も混雑しますが、大晦日には豪雪地帯にもかかわらず沢山の人で賑わいます。
アクセスは、磐越自動車道会津坂下I.C.から約10分、JR只見線会津柳津駅から徒歩10分程です。
徒歩10分というと近い感じがしますが、真冬の奥会津は深い雪に囲まれて気温はマイナスになるので、車で行くことをおススメします。
(ちなみに私は、会津出身なので、車で行ったことしかありません)
近くには、地元の美味しいお蕎麦屋さんもあるので、年越しそばを食べて温まってから雪の中を歩いてお参りするのもおススメ♪
真っ白に降り積もった雪をキュッキュッと踏みながら、本堂まで登っていきます。
除夜の鐘を聞きながら一歩一歩進んで行く雰囲気は凛として心が洗われますね。
福島柳津のそばで年越し
先ほど少しだけ触れましたが、初詣の前には年越しそばも食べたいですよね。
会津は全国的にもそば処として有名で、特に奥会津は地元のそば粉で打ったそばを、地下水でしめた蕎麦が味わえるお店が沢山あります。
今回は、その中でも私の大好きなお店をご紹介したいと思います。
◆『そば処ふなき』
虚空蔵尊の近くにあり、紅葉の時期はとても賑わいます。
奥会津に向かう最中に、柳津のそば処 ふなきにてお蕎麦を頂きました😊✨
手打ちのお蕎麦と揚げたての天ぷらがとても美味❗️
お店の前では猫があくびをしながら、のんびり日向ぼっこしていました☀️ pic.twitter.com/01TGamJFco
— Aizu Active Association [会津大学公認団体] (@AAA_aizu) 2017年8月29日
地元で獲れる辛味大根で食べる蕎麦は格別です!
想像する普通の大根の何倍も辛いので、最初はびっくりすると思いますが、ツンっとする大根のしぼり汁と蕎麦の香りがよく合ってどんどん箸が進みます☆
最後に頂く蕎麦湯も私のお気に入り♪
つゆに蕎麦湯を入れて一口飲めば、蕎麦の香りと味を余すことなく味わえます。
会津の蕎麦と言えばもう一つ私が大好きなのが、‟薬用ニンジンの天ぷら”です。高麗人参として有名ですが、実は会津地方は有数の高麗人参の産地なのです!
お蕎麦屋さんで天せいろや、天ぷらの盛り合わせを頼むと、エビなどのお馴染みのものと一緒に出てきます。
知らないで食べると、こちらもびっくりの味ですが、サクッとして、ホクッとして、この癖のある味がなんともいいのです♪
ほかの地域では滅多に出会えないので、メニューにあったら、ぜひお試し下さい☆
福島柳津といったらあわまんじゅう?
せっかく柳津を訪れたら、ぜひ頂きたいグルメもご紹介します。
◆まずはソースカツ丼
会津でカツ丼言えばソースカツ丼が有名ですが柳津のソースカツ丼はちょっと違うんです。
ご飯の上に千切りのキャベツ、その上にふわふわの玉子焼き、そしてカツをのせてソースをかけるという、一般的なカツ丼とソースカツ丼のいいとこ取りといった感じなのです!
柳津でソースカツ丼を頼んだら、大抵このタイプが出てきます。中でもおススメのお店は、『すずや食堂』と『つきみが丘町民センター』です。
どちらも柳津駅から程近くにあります。
『すずや食堂』のソースカツ丼は、ふわふわの卵とサクサクのカツにソースがたっぷりとかかっていて、ボリュームも味も大満足です!
すずや食堂さんの「柳津風卵焼き付きソースカツ丼」。
ご飯の上にシャキシャキキャベツ、その上に薄焼卵、更にその上に甘辛ソースのトンカツ。
つやつやのお漬物もいいなあ。#美味福島 pic.twitter.com/S3EGZsIFaZ— ナオサン@妖怪タングステン研ぎ (@naoshim) 2018年8月28日
もう1つは、『つきみが丘町民センター』です。
その名の通り公共施設で、宿泊や日帰り温泉が楽しめます。
その中にある食堂のソースカツ丼が大人気☆
あのケンミンSHOWでも紹介された話題のスポットなのです!
柳津で忘れてはいけなものがもう1つ。
◆粟まんじゅう
小さくて、ふわふわの黄色い中に優しい甘さの餡が包まれていて、いくつでも食べられそうな味です。
柳津で昔から生産されていた粟を使ったまんじゅうで、粟ともち米を合わせた生地をお猪口に入れて、包むというよりは、餡をその中に埋め込んで蒸して作ります。
200年前に起きた大火事の際、圓蔵寺の堂塔や、門前の集落が焼けてしまいました。
その時に、会津藩などから資金を集めて再建に取り組んだ住職の喝岩和尚が、「二度と災難にあわ(粟)ないように」と、盛んに作られていた粟を使ったまんじゅうを考案し、奉納するように言ったのが始まりだそうです。
会津まできたら柳津の粟まんじゅうを買わない手はない。
今回は出張店。 pic.twitter.com/YLuTMYDSmz— aiboso (@aibosoppoi) 2017年11月15日
柳津には、いくつものまんじゅう屋さんがあります。
中でも、『小池菓子舗』と『岩井屋』が有名です。
風情のある通りに昔ながらの暖簾がはためいて、まんじゅうを蒸している湯気が温かく甘い香りで迎えてくれます。
粟まんじゅうはあまり日持ちしないので、できるだけ早く美味しいうちに召し上がって下さいね♪
タイミングが良ければ、蒸したてに出会えるので、その場で食べるのもおススメです。
店先に椅子とテーブルがあって、お茶を出してくれるお店もあったり。
ぬくもりも込みで、いい思い出になると思います。
まとめ
ご紹介した粟まんじゅうのお店や食堂は、年末年始はお休み…というところが多いですが、桜や紅葉の時期にも是非柳津に来て、景色と一緒にグルメも楽しんで頂きたいと思います。
会津はとても広いので、鶴ヶ城や猪苗代湖だけではなく、大自然が残る裏磐梯や、温泉やどこか懐かしい空気が漂う奥会津等々、様々な顔を見せてくれます。
ぜひ、色々な時期に色々な会津の表情に会いに来てくださいね♪