おせちが常温で日持ちするものって?作るタイミングや順番を伝授!

秋も深まってきて、あちこちでおせちの予約を目にするようになってきましたね。

でも、今年は作ってみようかな、作ってみたいなと思っている手作りのおせちにトライする方へ。

毎日忙しい中でたくさんの種類を作るってとても大変ですよね。

そこで気になる「日持ち」や「作るタイミング」「作る順番」など。

段取りよく進めて行きたいものです。

また、頑張りはちょっとだけ、でも旦那さんに「おっ!すごいね!」と言ってもらえるような、簡単だけどそうは見えないおせちをご紹介したいと思います♪

おせち料理は手作りで日持ちするものを!

おせち料理と言えば、美味しいことやきれいなことはもちろんですが、日持ちすることも大切ですね。

では、手作りする場合にどうすれば日持ちするようにできるのでしょうか?

料理を日持ちさせるにはいくつかの方法がありますが、まずは‟お酢”を使うことです。

紅白なますだけではなく、煮物などにもほんの少しお酢を加えることで、殺菌作用がアップします。

また、使うまな板や包丁、保存容器をお酢で拭いておくことも効果があります。

次におせち料理を日持ちさせる方法は、しっかり味を付けて汁気を飛ばすことです。

おせち料理に限らず、お弁当でも汁気を飛ばす、または汁が多い料理は避けることは基本中の基本です。

これを守ることで保存性が高まりますし、盛り付けもしやすく、他の料理に味が移りにくくなります。

おせちが常温で日持ちするものって何?

おせちには、1つ1つ時間と手間がかかる料理が多いですね。

特に初めておせち料理に挑戦する方にとっては気になることの1つだと思います。

ですが、安心してください☆

おせち料理には、常温でも日持ちするものがあります。

常温で大丈夫ということは、‟前もって作って置ける”ということ!

手間暇のかかるおせち料理を直前になって何品も作るというと、ハードルが高いかもしれませんが、日持ちするものは前もって作っておけるので、そうすればぐんと、とっつきやすくなりませんか?

さて、日持ちするおせち料理の代表は『田作り』です。

田作りと言っても、ごまめといりごまだけではなく、香ばしく炒ったナッツを加えることで子供や若い人にも美味しく食べてもらえる‟新しい田作り”です。

田作りは材料に生ものが無く、水分がほとんどないので日持ちする代表選手なのです!

ちなみに、田作りは常温でも2週間ほど日持ちします!

さらに冷凍することもできて、小分けにしてラップに包んでジップロックに入れれば1か月ほど保存可能です!!

ごまめを炒る時に弱火でゆーっくり炒ると、日にちがたっても湿気らずにカリッと軽い食感が続きます♪

詳しいレシピは後半でご紹介しています☆

おせちで日持ちするモノの順番

おせち料理を日持ちする順にお正月前から作っていくためには、何がどのくらい日持ちするのか知っていることが大切です。

また、日持ちのことだけではなく、なますのように漬けておくことで美味しくなるものもありますよね。

まず、日持ちするおせち料理の代表はやっぱり『田作り』です。

次に野菜を使った漬物がおススメです。

私の地元、福島県会津地方の郷土料理である『松前漬け』も、比較的日持ちするレシピです。

他の地域の松前漬けは数の子が入りますが、会津のものは人参、するめ、昆布だけで、煮切り酒も入るので冷蔵庫で10日~2週間ほど大丈夫です!

また、酢を使ったレシピで『紅白なます』や『酢ばす』がおススメです。

甘酢で漬けてあるので、密閉容器に入れて冷蔵庫で1週間くらいはもちます。

その他には『栗きんとん』

冷蔵庫で5日~1週間程度もちますし、冷凍もできて、お子さんも大好きなので沢山作っておくのにぴったりのレシピです☆

『黒豆』も同じ位もちますし冷凍もききますが、数日間かかるので、初めての方やお仕事などで忙しい方は買ってきてもいいと思います♪

それから、会津地方のお正月に欠かせない『豆数の子』も冷蔵庫で保存すれば4、5日もちます。

他の地域では、ひたし豆と数の子は別々の料理ですが、秋に収穫して乾燥させ、保存しておいた青豆(緑色の大豆)をゆっくりと戻して茹でて、漬け汁(出汁、醤油など)に漬け込んでおきます。

数の子は、塩抜きの後に薄皮を剥いて漬け汁(出汁に醤油とみりんや酒をあわせたもの)に1晩位漬けておきます。(地元では、数の子にレンコンや昆布などが入って味が付いていて、豆を入れるだけのものも売っています。)

ひたし豆と大きめに割った数の子を合わせて、出汁をかけて一緒に漬ければ出来上がりです♪

筑前煮は、しっかり炒りつけて水分を飛ばして、途中で2、3回しっかり加熱しなおせば冷蔵庫で5日~1週間くらい日持ちします。(ですが、汁の多い煮物は日持ちしませんのでご注意を!)

最後に、錦玉子やだて巻き等の卵を使った料理や、肉、魚料理はやはり前日に作るようにしましょう。
  

おせちを作るタイミングどうすれば?

おせちを作り始めるのは、12月27日位からが一般的のようですが、既にお話したように冷凍保存できるものなら、12月半ば位からゆっくり1つずつ作っていくことができます。

まずは田作りや、栗きんとんを作りましょう。

栗きんとんは、市販の栗の甘露煮を買って来れば、後はさつまいもを茹でて(蒸してもOK)マッシュしたら、お好みの甘さと固さになるように甘露煮の密ややハチミツを入れてのばしていきます。

最後に栗の甘露煮を合わせれば出来上がりです☆

簡単なレシピですが、ポイントはさつまいもを茹でる時に、あればクチナシを入れて茹でるときれいな黄金色になります。

また、さつまいもはできるだけ滑らかに潰すと舌触りがいいおいしい栗きんとんになります。

筑前煮はこんにゃくやタケノコが入っているので冷凍にはむきませんが、5日~1週間もつので12月29日頃に作るといいでしょう。

次に、紅白なますや酢ばすといった漬物を仕込みましょう。

漬けてから1日~2日経ったころが食べごろなので、12月30日頃に作っておくといいと思います。

最後に、松風焼きや、錦玉子、鰤の照り焼き等を作ります。

松風焼きや錦玉子はレンジでできますし、鰤は漬けておけば、あとはグリルで焼くだけなので簡単です。

詳しいレシピは後半でご紹介しています。

おせちを作る順番でおすすめは?

タイミングの内容と重なるところもありますが、

①冷凍できるもの 

②冷凍はできないが、1週間程度は日持ちするもの 

③漬ける時間が必要なもの ④卵、肉や魚を使ったもの

このような順番で作っていけば、毎日1品2品程度なので、普通の食事作りの時に作ったり、お子さんと少しづつ作ったりできるので、負担も少なくて、初めてでも気負わないでトライできるのでおススメですよ♪

①から順に作っていくと、2週間ほどで7~8品のおせち料理を作れることになります☆

さらに、田作りや栗きんとんは甘くて食べやすいのでたくさん作って普段使いにも活躍します!

お正月前に食べきってしまわないようご注意くださいねw

それと☆

私のオススメは、紅白なますを沢山作っておいて、出すときに茹でダコのうす切りを合わせたり、すりごまをたっぷり入れてこっくりした味にアレンジしたりする方法です。

シンプルなレシピで作っておくと色々とアレンジが利くので、ちょっとしたひと手間で品数が増えて株も上がりますよ☆

さてさて、次はレシピのご紹介です^^

おせち料理手作りで簡単なモノとは?

おせち料理!というと、ふだんとは違ってちょっと構えてしまう方も多いと思いますので、まずは、とっても簡単なレシピをご紹介します。

簡単だけど、みんなに喜んでもらえる私のオススメは『鶏の松風焼き』です。

風情がある名前で難しそうですが、レンジとポリ袋で作ります!

~鶏の松風焼き・作り方

まず、ポリ袋に鶏ひき肉150g、卵1/2個、小町麩5~7個、みそ大さじ1、醤油小さじ1/2、みりん大さじ1/2、砂糖小さじ1、しょうがのしぼり汁小さじ1/2を入れてよく揉みます。

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よく混ざって、粘りが出たら、中にオーブンペーパーを敷いた耐熱容器に入れます。

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空気を抜くようにして平らにしたら、ふんわりラップをかけて、600Wで7~8分加熱します。(おうちの容器やレンジによって違うので、中まで火が通って、固くなり過ぎないように見ていてくださいね)

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できたら、食べやすい大きさに切って、上に青のりや白胡麻をかけます。

しょうがのしぼり汁は入れないレシピが一般的かもしれませんが、鶏肉との相性もいいですし、爽やかで、日持ちもよくなるのでぜひ試してみてほしいです。

鶏のひき肉で作って冷蔵庫で4~5日ももつので、沢山作ってもいいですよ☆

おせち料理は手作りのおすすめをご紹介☆

初めにお話したように、お酢を活用すると傷みにくく日持ちがするようになります。

そこで、まずはお酢を使ったおススメのメニュー『鶏肉の甘酢煮』をご紹介します。

鶏もも肉は、できれば味も歯ごたえもしっかりした地鶏がいいと思います☆

おせち料理なので、もも肉の中に彩がいい人参といんげんを巻いていきます。

~鶏肉の甘酢煮・作り方

まず人参をいんげんと同じ位の長さに細長く切り、いんげんも一緒に茹でておきます。

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鶏肉は筋を取り、厚い部分を開いて、肉の側に切り目を入れておきます。(こうすることで、巻きやすくてきれいに巻けます)

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鶏肉に人参といんげんを並べてきつめに巻いていきます。巻き終わりは楊枝で留めましょう。

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一緒に煮るレンコンとゴボウは、それぞれ皮をむいてから乱切りにして、酢水にさっとさらしてあく抜きしておきます。

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煮る前にフライパンで巻いた鶏肉に焼き目を付けますが、この時、巻き終わりを下にして転がしながら焼きます。皮からけっこう油が出てくるので、キッチンペーパーで拭きとって下さい。

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鍋に水、酒、みりん、砂糖、そしてお酢を入れて煮立てたら、焼いた鶏肉とレンコン、ゴボウを入れて弱めの中火で煮ていきます。

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レンコンとゴボウが柔らかくなったら、鶏肉、レンコン、ゴボウを取り出しておきます。残った煮汁を煮詰めて、とろみがついたら火を止めましょう。

ワンポイント♪

肉が冷めてからスライスして盛り付けますが、そこにタレをかけてしまうと、きれいな切り目が見えなくなってしまうので、別添えで食べるときにかけてもらうようにするといいと思います♪

お酒とも相性がいいですし、冷蔵庫で5日ほど日持ちするので沢山作って楽しめます♪

~田づくり・作り方

次におススメするのは、ナッツをたっぷり使った『田づくり』です。

私は、田作りが大好きでおせち以外でも普段から食べたくなると作っているのですが、クルミ以外でもとても美味しくできるので、今回は、食感が楽しいアーモンドとカシューナッツを使います。

ごまめ(田作り)は、耐熱皿に重ならないように並べて、レンジで、加熱します。(600Wで1分30秒~2分くらいですが、焦げないように見ながら加減してください)

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加熱したごまめは、冷ますとカリッとするので、レンジから出したらそのまま置いておきましょう。

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ナッツはフライパンで炒っておきますが、焦げると油臭くなって美味しくないので、弱火でじっくり急がずにします。

ナッツは、炒ったあとキッチンペーパーに広げて、よく冷ますのと同時に、油分を取るとカリッとするのでおすすめです。(ごまめもナッツもオーブンで焼いてもいいですが、焦げないように注意して見ていてくださいね)

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次に、フライパンに、水、ハチミツ、醤油を入れて煮立てます。
(味はお好みですが、ハチミツよりも醤油が少し多いくらいがちょうどいいです。水は焦げないように入れるので、ほんの少しでOK!)

ごまめやナッツの量によって、からめる調味料の量は変わってきますが、しっかりからまる位の量が必要ですが、煮詰めていくので、あまり多くない程度で大丈夫です。

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しっかりからまったら、クッキングシートに広げて冷ましましょう。冷めたらほぐして出来上がりです。

甘じょっぱい中に、ごまめの香ばしさと、アーモンドのカリっ、そしてカシューナッツの優しい食感がおいしいです。



まとめ

読んで頂いていかがでしたか?

少しでもおせち料理に対するハードルが下がって、やってみようかな?という気持ちになって頂けたら嬉しいです。

そして毎年1つずつ、‟我が家の味”を作っていって下さい☆☆

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