GWが終わり初夏の陽気を感じる季節となると、1年に1度の祭りに向け、浅草界隈はソワソワお祭りムード一色となります。
怒号飛び交う大迫力の「三社祭」
こちらでは、成り立ちや日程、見どころ等のお役立ち情報をご案内しています。
浅草の三社祭の三社とは?
そもそも三社ってなに?って方へ。
浅草神社の旧名は三社権現と呼ばれていました。
浅草浦(宮戸川)にて浅草寺観音像を拾い上げた漁師の檜前浜成(ひのくまはまなり)と竹成(たけなり)、そして土地の識者である土師中知(はじのなかとも)、この三人をお祀りしていることで三社権現と称しています。
◆三社祭の意味
浅草神社には3基の御神輿があり、祭礼の際には一之宮の土師真中知命、二之宮の桧前浜成命、三之宮の桧前竹成命にそれぞれの御神輿に乗っていただき、担ぎ手の氏子達により街々を渡御するものです。
◆由来とは?
三社の神話に基づいた船祭が始まりと云われています。
江戸時代には浅草寺と一体の祭として「観音祭」や「浅草祭」と呼ばれ、1年おきの3月に行われていました。
当時は本社神輿を担ぐ事より、氏子18ヶ町による絢爛豪華な山車を競い合う事に重きを置かれていました。
祭礼当日は、山車を含む祭礼行列は浅草見附の御門外に集合、仲見世から境内へ、観音堂前にて参詣と芸能を行っていました。
この後、一之宮を先頭に3基を本堂から浅草御門の乗船場まで担いで行き、漁師の船により浅草川(隅田川)を駒形まで向かい、浅草神社へ担ぎ帰ったと云われています。
明治に入り、神仏分離が進むとお祭りは一時期廃絶されます。
その後明治5年より、5月に祭礼を行うお神輿の渡御へと姿を変えました。
◆御神輿について
元々の御神輿は、徳川三代目将軍家光公により寄進されました。
残念ながら、当時からの御神輿(新旧含め7基)は戦災により焼失しています。
現在の御神輿は昭和20年代に氏子により奉納されたものです。
浅草三社祭の宮出しと宮入りは外せない!
通常の日程は5月の半ば、18~20日頃となります。
その年によってちょっと前後しますので、詳細は公式サイトをご覧くださいね☆
*後半でURLを載せています。
浅草界隈の混雑は、それは凄まじいものとなります。
◆祭りのスケジュール
前夜祭
本社神輿神霊入れの儀で御神霊(おみたま)をお移しする儀式から始まります。
1日目
午後1時 大行列スタートです!お囃子屋台や鳶頭木遣り・びんざさら舞・白鷺の舞などが浅草の街を練り歩きます。
こちらは雨天中止です。降らない事を願いましょう!
浅草神社に到着の後「びんざさら舞」が拝殿と神楽殿で舞われます。
これは田楽の一種で、五穀豊穣、商売繁盛、子孫繁栄などを願い踊るものです。
2日目
午前10時 例大祭式典
午後12時 浅草氏子44ヶ町の町内神輿約100基が、浅草寺本堂裏広場に参集し、一基ずつ発進して行きます。浅草神社でお祓いを受けた後に、各町会へ渡御します。
こちらは氏子達だけでなく、町内会の担ぎ手も参加します。
全身に絵柄を背負った男達の怒号と掛け声に圧倒されます。
3日目
この日は御神輿が通りやすくするため、浅草寺の大提灯も巻き上げられます。
午前6時 氏子の担ぎ手により、いよいよ本社神輿3基の宮出しが行われます。
午後7時~20時 宮入の後、本社神輿御霊返しの儀。
本社神輿へお移り頂いた御神霊(おみたま)を本殿へお戻しする儀式です。
◆宮入りのポイント!
宮入りの時間は大体において遅れます。
見るなら、浅草寺本堂正面に向かって右側がおすすめですが、その時間帯はものすごい混雑状態となります。
とは言え、ここはクライマックスなので外せませんよね。
早めの場所取りで待つしかありません。
強者は前日夕方から場所取りも!根気のある方は、とにかく忍耐で頑張りましょう~。
また、浅草神社の中には担ぎ手と祭り関係者以外入れませんのでご注意ください。
神社付近も人でごった返しているので、怪我の無いようお気をつけてご覧くださいね。
浅草三社祭で写真コンテストに挑戦してみて!
浅草寺の境内には、多くの出店が立ち並びます。
小腹を満たし、お祭り気分を味わいつつ仲見世を冷やかすのも良いですね。
また浅草寺境内の西側に、昭和レトロ感たっぷりの「浅草ホッピー通り」があります。
ここでは、昔ながらの下町の味を楽しめますよ。
◆フォトコンテスト
浅草神社の主催により、浅草神社例大祭「三社祭」の風景を撮影したものを募集していますよ。
入賞作品は境内に掲示され、なんと賞金も出るんです!
「浅草神社暦」(12月頒布予定)や『「三社祭」公式読本』に使われる事もありますよ。
挑戦されてはいかがでしょうか??
応募期間は通常お祭り後から五月末日までとなりますね。
詳しくはこちらをご覧ください。
まとめ
お祭り前後はかなりの盛り上がりとなります。
テレビのニュースで見たことはあるけど、、、という方も多いのではないでしょうか。
ぜひ自分の目で見て身体体感して、どうぞお楽しみくださいね☆