10月の結婚式は快晴の日が多く、爽やかな秋の風が心地よい季節。
日本ではハロウィンイベントが年々盛んになってきましたよね。
せっかくこの時期に結婚するなら「ハロウィン」の演出をしたいけれど、結婚式でハロウィンってやっていいの?と気になった方、こちらで疑問にお答えしています。
ご参考にどうぞ~。
結婚式にハロウィンの演出ってあり?
ハロウィンというと、夜、カボチャ、コウモリ、黒猫、魔女、おばけ、ドラキュラ、ガイコツなどのイメージが思い浮かびますが、そもそもハロウィンの意味をご存知でしょうか?
◆ハロウィンとは?
詳しく書くと歴史の勉強になってしまいますので、こちらでは簡単にご説明しますね。
ひと言で言うと、日本のお盆のようなものと秋の収穫祭が一緒になった行事です。
もともとは2000年以上前のケルト民族の宗教が起源とされています。
古代ケルト民族は1年の終わりを10月31日としており、あの世に行った魂がこの世に戻ってくることのできる日、と考えていました。
ただ、この時に戻ってくるのは魂だけではなく悪霊もやってくるんです!そのため、仮装をしたり魔除けの祭りをして悪霊を追い払っていました。
これが現在ハロウィンで仮装をすることになった原型と言われています。
死者の魂や悪霊がやってくる事と結婚の祝い事は、本来相容れないものなんです。
お盆の時に結婚式ってあまり聞きませんよね??
ですが、日本でのハロウィンの扱いは宗教的なものとはまったく関係ありません。これはクリスマスも同様ですね。とにかくイベントとして楽しんでしまおう!という感覚ではないでしょうか。
ハロウィンと結婚式の組み合わせがオカシイと感じる人の方が、もしかすると少ないかもしれません。言われてみればちょっとヘンかな?というくらい。完全にタブー視されているワケではありませんので、その辺りは安心してください。
結婚式とハロウィンのマナーの話
そうは言っても節度は必要です。
結婚式を挙げる際、神道、キリスト教、人前式などいろいろなスタイルがありますが、ハロウィンを取り入れようとするとき、まず連想するのはキリスト教式でしょうか。
人前式は宗教と関係ないので問題ありませんが、神道で行うのはちょっとちぐはぐですよね。式に取り入れる事は無いと思われます。
◆キリスト教式で行う場合
この場合、ちょっと注意しなくてはなりません。
ハロウィンとキリスト教は一見関係がありそうに見えますが、前章でお伝えしたようにもともと異教の意味合いが強く、関係がないんですね。
また、キリスト教にはいろいろな宗派があり、各宗派によって考え方は異なっていますが、基本的にはハロウィンに対して否定的な見方をしています。
カトリックやプロテスタントでは積極的に関わる姿勢は取っていませんし、場合によってはハロウィンのイベントに参加しないよう呼びかける事もあります。ですが、だいたいにおいて寛容な扱いをしています。
世の中で行われてるお祝いやイベントについてはわざわざ勧めはしないけれど、良識を持って行う分には仕方ないという事でしょう。
ただし、教会や神父さん、牧師さん、それぞれの考え方もありますので、絶対に大丈夫とは言い切れません。勝手に突っ走るのは止めましょうね。
逆に、絶対にダメとの立場を取っているのが、ロシアや東ヨーロッパに多く信者がいる東方正教会です。日本ではあまり知られていませんが、ハロウィンを「死のカルト」として厳しい姿勢を見せています。
このように、どの宗派で行うかにもよりますが「結婚式」の際にハロウィンを取り入れるのはハードルが高くなるかもしれません。その辺りは事前にしっかり確認しておきましょう。
結婚式のマナーで招待について
結婚式で取り入れるのが難しい場合は「披露宴」又は「二次会」で行うと余興のひとつとしてスムーズに進みそうです。
◆気になるポイントは招待客
誰をゲストとして呼ぶのか、ここが一番大きな要素となってきます。
二次会などで友人だけを招待するなら楽しくワイワイ出来そうです。ハロウィンでむしろ盛り上がりそう!
ですが、披露宴では普通、新郎新婦の両親、親戚、会社関係のゲストを呼びますよね。その方々の考え方も可能な限り配慮したいものです。
まずは両家の両親に相談するところから。
両親からOK!が出れば、どこまで何ができるのか、親戚や会社関係のゲストに失礼にならない方法を相談しつつ考えて行きましょう。
ざっくばらんな考え方をされる方もいるでしょうし、昔ながらのスタイルにこだわる方もいるでしょう。最初は納得されなくても、どうしてもそうしたい気持ちがあるなら、時間をかけて説得していきましょう。焦らず頑張ってみてください☆
また他の要素として、披露宴会場の雰囲気がハロウィンにふさわしいか、会場でハロウィン関係の手配が可能かどうかも確認しておきたいですね。
ただし!ゾンビとかガイコツなどの死をイメージさせるものはなるべく避けるようにしましょう。
まとめ
結婚式は一生に一度の一大イベント(のハズ)
主役は新郎新婦ですから、後悔のない想いのこもった披露宴にしたいですね。
どこまでハロウィンを取り入れてこだわるのかは、ゲストの方々との兼ね合いを忘れずに。
素敵な結婚式&披露宴になりますように☆