「川越まつり」
石岡の祭り(茨城県石岡市)、佐原の大祭(千葉県香取市)とともに、関東三大祭とも言われているお祭りで、平成17年には「川越氷川祭の山車行事」として国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
平成28年度の観光客数は
10月15日(土) 508,000人
10月16日(日) 477,000人
山車の総数29台のうち、23台が出ました。
ものすごい人出に圧倒されそうですよね~。
こちらでは日程や詳しいスケジュール、絢爛豪華な山車の歴史や楽しみ方についてご案内いたします!
川越祭り山車の歴史とは
川越まつりは慶安元年(1648年)、城主の松平伊豆守信綱(まつだいらいずのかみのぶつな)が氷川神社へ祭礼用具を寄進したことから祭礼を奨励するようになりました。その4年後に、氏子の町をお神輿が渡御(とぎょ)したのが始まりと言われています。
もともとは氷川神社の例大祭だったのですが、氏子の十ヵ町が行っていた余興の町方祭礼行事と合わさって成立した物です。
その後、祭りの様式と山車の姿は刻々と変わって行きます。
◆山車の変遷
文政9年(1826年)
氷川祭礼の絵巻には、神幸祭(じんこうさい)を先頭に川越城へ向かう笠鉾(かさほこ)形式の山車や踊り屋台などの付け祭りが描かれています。
天保15年(1844年)
氷川神社蔵の祭礼絵馬には、すべての山車が1本柱型式に統一、勾欄(こうらん)人形を乗せているのが見えます。
文久2年(1862年)
一枚ずりの番附絵によると、南町と志義町が二重鉾(ほこ)の江戸型山車の姿になっています。
*江戸型山車⇒二重鉾で迫り上げ(せりあげ)式、これは城の門をくぐるための仕掛けです。
明治以降
踊り屋台や底抜け屋台が減って行き、ほぼ現在の山車を主体としたものになりました。
このように、360年もの時代を連綿と引継ぎ、川越の土地柄とともに発展してきたのです。
川越祭りの2017年はいつ?
平成29年度の川越まつりは、以下の2日間に開催予定です。
10月14日(土)
10月15日(日)
昨年は好天に恵まれ盛況でしたが、今年はどうでしょう。
ちなみに、川越まつりは雨天でも延期や中止にはなりませんし、小雨程度なら山車も出ます。当日の状況次第で各町がそれぞれ判断し、山車を出さない場合もあります。
天候に恵まれることを願って、まずはてるてる坊主を作りましょうか☆
◆スケジュール
14日(土)
午後2時~3時
川越市役所本庁舎前での山車揃い。一度に多くの山車が集まるので、夕方見られない方はこちらへ!
午後6時~7時
宵山(よいやま)。中心市街地の各所で山車とお囃子の演舞。
午後7時~9時
曳っかわせ(ひっかわせ)。辻(つじ=交差点)で出会った山車同士でお囃子の競演!
15日(日)
午後1時半~3時
川越市役所本庁舎前での巡行。まとめて山車を見るチャンス!
午後6時~9時
曳っかわせ(ひっかわせ)。山車同士の競演は最終日で大盛り上がり!
日曜日はだいたい5時前まで午後の曳き回し(ひきまわし)をしていますが、その後いったん各町内に戻って休憩します。6時過ぎくらいからまた夜の曳き回しが行われます。休憩中の山車とは出会えない場合もありますのでご注意くださいね。
6時半頃になると市内のいくつかの辻に山車が終結、曳っかわせと呼ばれるお囃子の競演がスタート!祭りのクライマックスを迎えます。
川越祭りの楽しみ方
◆曳っかわせ
本川越駅から北へ一本道が通っており、その道の途中の辻で曳っかわせが行われます。曳っかわせの行われる辻をご紹介しましょう。
本川越、連雀町、仲町、札の辻
とくに仲町から札の辻までは蔵造りの街並みが美しく、電線が地上にないため、山車の人形をてっぺんに乗せたままで通ることができます。その迫力は満点以上です!駅からの距離はありますが、ここは是非見たいところですね。
駅周辺は、昼間の「山車揃い」のタイミングを外すと混雑するばかりで山車の数は少なめです。祭りの雰囲気を満喫したい方、元気のある方は「辻」へ向かいましょう~!
◆お囃子
川越まつりのお囃子は、文化・文政(1804年~1830年)に江戸から伝わったもの。葛西囃子や神田囃子を源流に、王蔵流(おうぞう)、芝金杉流(しばかなすぎ)、堤崎流(つつみさき)という流派に大別され、時代と様式の移り変わりとともに独自に出来上がってきました。
編成
⇒笛1人、大太鼓1人、締太鼓2人、鉦(かね)1人の五人囃子と舞が付きます。
曲目
⇒屋台、昇殿(しょうでん)、かまくら、シチョウメ、インバ
それぞれの曲によって、天狐(てんこ)、獅子、オカメ、モドキ、ヒョットコが舞われます。
◆注意点
この通りと辻の付近はとても混雑します。食べ物や飲み物を持っているのも大変なくらいですので、なるべく身軽に。一度ハマったらしばらく動けないかもしれませんので、しっかり覚悟を持って挑んでくださいね。
また混雑に乗じてスリにも狙われやすいので、荷物はしっかりと抱えておくようにしましょう。
まとめ
スマートフォン向けに「川越まつりナビ」という公認アプリも使われる予定です。気になる山車の位置などリアルタイムでチェックできますので、参考にされてはどうでしょうか。
詳細は日にちが迫ってからとなりますので「川越まつり」の公式サイトもチェックしてみてくださいね。
川越まつり公式サイトはこちらです
両日とも屋台などのお店もかなり出ます。小腹も満たしつつお楽しみください☆