十五夜の団子はいつ食べる?お供えの仕方は?食べ物で季節を味わって☆


日本には、季節ごとに風流な慣習がありますが、その中でも秋といえば‟十五夜”はよく知られていますよね。

では、十五夜に何をしますか?

すすきを飾る?

お団子?


いえいえ、昔から受け継がれてきた行事には、私たちが知らなかった理由や地方によって違う風習があります。

知っているようで知らない十五夜を今日はたっぷりご紹介します♪


十五夜の団子はいつ食べるの?

十五夜というと秋のイメージが強いですが、実は毎月あるのです。

ご存知でしたか?


月は15日で少しづつ満月に近づいていき、後半の15日で少しづつ欠けて細くなり新月になります。

これを毎月毎月繰り返しているのです。

ですので、旧暦の15日を毎月『十五夜』と呼びます。


その中でも秋の十五夜、つまり旧暦の8月15日(現在の10月4日前後)に特別にお供えをしたりするようになったのには理由があります。

旧暦では7、8、9月が秋ですので、その真ん中の8月の十五夜の満月を『中秋の名月』と呼ぶようになりました。

秋は空気が澄んでいて満月が一番きれいに見えるということから、1年のうちで特に愛でるようになったのだそうです。


そして、十五夜といえばお団子!ですね^^

今では、スーパーでも‟お月見団子”として売っています。

団子はお子さんと準備しても楽しいので、お月見の日に一緒に作ってもいいですね。

さあ、いよいよ日が暮れて満月が出てきたら、縁側やベランダの月がきれいに見える場所にお供えします。

この時、満月に向かって心の中で日頃の感謝を伝えましょう。

しばらく満月を鑑賞したら、お団子を食べても大丈夫♪

ひと晩置いてしまうとせっかくのお団子が乾いてしまうので、お月さまに「いただきます」の気持ちを込めて、ぜひ美味しいうちに食べてくださいね。

十五夜でお供えの仕方はどうするの?


お供えするものはお団子だけでなく、ススキや芋、旬の果物などがあります。

十五夜は、昔から‟芋名月”とも呼ばれています。

秋に収穫される里芋を茹でてお供えすることから、この名前がつきました。

◆お団子のお供え方法は2通り

~1つめ。

1年に出る満月の数から12個の団子をお供えするやり方です。

この方法では、うるう年の年には13個お供えします。

~もう1つ。

十五夜にちなんで15個です。

この場合は、下から9個4個2個とピラミッドのように積みます。


里芋はちょうど収穫時期でもありますので、お供えすることで五穀豊穣を祈り自然に感謝したのですね。

秋に旬を迎えるブドウはツル植物なので、お月さまと人間とのつながりをより強いものにするという意味が込められています。


昔の人は月の満ち欠けで日数を数え種まきなどを行っていたので、今よりもっとお月さまとの関わりが深く感謝も祈りも強かったのでしょう。

ちなみに、お月見団子=丸いと思っていませんか?

関西地方では、里芋を模して作った細長い涙型のお団子にあんこが巻いてあるのがお月見団子。

文化って興味深いですね♪

十五夜の食べ物で季節を味わって♪


十五夜にはお団子、里芋…いえいえ今では、かわいいうさぎの焼き印が付いたどら焼きや、甘いサツマイモを使ったスイートポテトなどなど、お月見を盛り上げてくれるスイーツが沢山あります。

コンビニスイーツも外せない美味しさ!

もう目が離せませんね(笑)

甘いものだけでなく月見ハンバーガーなどもありますし。

ついつい月より団子に走ってしまいます( *´艸`)

昔からの習わしも大切ですが、こういったものも取り入れてみると気軽に楽しめますね。

まとめ

十五夜以外にも日本独特の文化として“十三夜”があります。

これは旧暦の9月13日のことで、別名『豆名月』や『栗名月』と呼ばれます。

名前の通り、収穫した枝豆や旬の栗をお月さまにお供えして、収穫を感謝する行事です。

私の住む地域は亞農業が盛んなので、今でも十五夜と同じように十三夜も行う家庭は珍しくありません。


余談ですが、日本ではお月さまにはうさぎが住んでいるといわれていますが、これは世界共通ではありません。

北ヨーロッパでは本を読むおばあさん、南ヨーロッパでは大きなハサミを持ったカニ、そして、アラビア地方では吠えているライオンに見えるのだそうです。

どれも月にある凹凸の影が何に見えるかということなのですが、世界のどこから見るかによって見える月の面が違うので、色々ないわれがあるのですね。

それにしても、文化が全く違う国でも‟月に何が見えるか”という考えを巡らせていたというのはおもしろいですね♪

毎日忙しく過ごす中で、ちょっと穏やかな気持ちで月を見上げる…そんな時間を大切にしたいですね。

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