短い期間ではありますが、さんまの季節が来た~!と毎年必ず買ってきます。
脂の乗ったさんまの塩焼き、たまらないですよね。
旬の食材は積極的に食べたほうがいいのだそうですよ。
季節のパワーを取り入れて、体も心も元気になりましょう。
今回はさんまの内臓の栄養と食べるときの注意点について、詳しくご紹介します。
さんまの内臓って食べない?食べる?
たとえば塩焼きにするとき、さんまの内臓ってどうしてます?
捨てちゃいます?
いやいやご主人が好きだから残してますという方、面倒だから内臓無しのモノを買いますという方、さんまだけに様々な意見があるかと思います。
他の魚だったら、内臓を食べることはあまりないですよね。
さんまの料理でもトマト煮や蒲焼き、揚げたり煮付けたりするなら内臓は除いてしまいますが、塩焼きについては有りも無しも正解だと思います。
私の場合『残しちゃダメ』な実家だったので、特に内臓を食べているという意識もなく、さんまは苦いもんだと思って育ちました。
結婚して、旬のさんまを焼いたとき内臓をそっくりそのまま残す主人に対し「なぜ残す!?」とカルチャーショックの大きかったこと。
なかなかさんまを外で食べる機会がなく、そのとき初めてさんまの内臓を食べないという選択肢を知ったのでした。
余談ですが、さんまの内臓が食べられるのは理由があるのですよ。
さんまは消化がすこぶる早いので、海から引き上げた頃には内臓がクリアな状態なんです。
他の魚だと、釣り上げた大きい魚の中からエサの小魚がそのまま出てきた、なんてことよくあります。
さんまならではの特長があって、新鮮な内臓が食べられるということなんですね。
さんまの内臓って美味しいの?
あえて「さんまの内臓食べる?」と会話をふると、「え~食べないよ。苦いし。」という意見が多数ありました。
そうです、さんまの内臓は苦いのです。
ただ前述したように、子どもでも苦いな~と思うだけで、食べられるほどの後を引かない苦さなのです。
えぐみはほとんどありません。
その苦さがあって、逆にさんまの身全体が甘くなるというか、引き立て役になってくれる気がします。
子どもの頃に苦い・おいしくないと感じてそのまま食べる機会もなかったという方、いらっしゃるのではと思います。
内臓を全部食べる必要なんてないと思うんですよね。
つまり、旬のさんまに感謝!
と思って内臓をちょっと味見するのはいかがでしょうか。
それから白い身の部分を食べてみてください。
きっと甘い!と思うはずですよ。
どーしても心配、食べてみたいけど苦かったら嫌だなという方、いつもより多めの大根おろしを用意してください。
かぼすもあるとなお良いです^^
大根おろしを先に食べてから内臓をいただくと、苦味が軽減しますよ。
お醤油をかける場合は、さんまにでなく大根おろしにかけましょう。
さっぱりと食べたいなら、はじめにかぼすをさんまに絞ります。
消化も助けてくれますし、一石二鳥な食べ方ですよ。
さんまの内臓にある栄養や寄生虫が気になる!
◆さんまの栄養
栄養といえばDHA・EPAをよく聞きますが、内臓はどうなんでしょう。
栄養面を調べてみましたよ!
さんまの内臓にはビタミンA・鉄分・ビタミンB12・カルシウムなどが含まれています。
ビタミンAは緑黄色野菜やレバーなどに多く含まれる栄養素です。
過剰摂取はかえって良くないのですが、不足すると『夜盲症』という暗くなったときに周りが見えづらくなるという症状が出てしまいがちです。
にわとりなど一部の鳥類が夜見えづらいことから『鳥目』なんて言い方もします。
またビタミンAの不足は成長不良の原因ともなりますので、摂りすぎないように不足しないように、という両方の注意が必要です。
旬のさんまを食べるときは、栄養摂取!
と、内臓も少し頑張って食べてみるのもいいかもしれませんね。
ただ、心配な点が一つあります。
◆寄生虫
新鮮な生さんまなら問題ないかと思いますが、塩さんま・冷凍さんまなど食べるまでに時間の経ったさんまに関しては、やはり内臓を取り除いたほうがいいかもしれません。
アニサキスという寄生虫のせいで食中毒を起こしかねないのです。
魚が悪くなるのは内臓からと言います。
よく焼けば死滅し食中毒の心配は減りますが、あまりさんまを長時間焼くとせっかくの旨みが逃げてしまいますので臨機応変に対応しましょう。
新鮮なものを買う!ということさえ気をつけていれば大丈夫ですよ。
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まとめ
謎めいた存在だったさんまの内臓。
旬の生さんまなら安心して食べていいということがこの記事で伝わったでしょうか。
これまで捨てていた方も、今年の秋から挑戦してみようかなと思っていただければ幸いです。
食中毒にだけ気をつけていただけば、栄養豊富なので食べて損はありませんから。
苦いのもさんまの醍醐味ですよ。旬の食材を楽しみましょう!