秋の果物が美味しい季節。スイカや桃、そしてぶどうも忘れてはいけませんね。
種類もたくさんあって、どの種類のぶどうがいいか迷うこともあるかと思います。
皆さんはこんな経験ありませんか?
ぶどうを買ってきたら、白いふわふわしたものがついていた。
よけて食べたけどあれは一体なに?
ぶどうのまわりに白い粉がついているのを見たけれど、あれは何だろうと気になったことありませんか?
今回はその白いものの正体についてのご紹介です。
ぶどうに白いふわふわって何?
ぶどうの白いふわふわ。
まるで綿のような状態でついているもの。
蜘蛛の糸かな?と思うかもしれませんが、実はなんとカビです。
保存状態が悪い、買ってすぐに食べずにいると生えてしまうことがあります。
だからといって過剰に神経質にならなくでも大丈夫です。
カビになっている粒を取り除き、そのまわりの粒をよく洗ってから食べれば問題ありません。
カビを洗い落とすポイント
カビを見つけたけどいけそうかなと思ったら、ぶどうの実を洗ってみましょう。
ぶどう農家の方のアドバイスによると、ボールに溜めた水で優しく洗うといわれていますが、カビ発生時は別です。
とにかくカビを落とすことに焦点をおいて、洗い方にも注意が必要です。
カビを洗い落とす時の注意点
・茎は取り除き、実と一緒に洗わない
・カビの発生している実は、他の実と一緒に洗わない
・カビの発生していない実も、見えないカビが付着していることを想定して洗う
・しっかりと流水で洗い、キッチンペーパーで水分を取る。食べるときは皮を口の中に入れず、実だけにして口に入れるようにしましょう。
ぶどうのカビを食べてしまったらどうなる?
洗って食べれば大丈夫
すぐに食べずにいるとカビが生えてしまうことがあります。
カビは白い綿のようになっているのですぐにわかるかと思います。
だからといってそこまで神経質にならなくて大丈夫です。
カビになっている粒を外して、その周りの粒をよく洗ってから食べるようにしましょう。
カビは害があるとは限らない
カビ=害のあるものというイメージが強いのですが、カビの胞子とか雑菌って空気中にたくさん浮遊しています。
でも健康な人なら吸い込んでも何も問題がありませんよね。
腐敗具合にもよりますが、ぶどうにカビが生えても食べられるケースが多いです。
食べてもいい目安
・茎にカビが発生
⇒ほぼ食べられる
・果実の皮にカビが発生
⇒きれいに洗えば食べられる
・実が潰れている
⇒食べてはいけません。あきらめましょう!
カビが発生しているのが茎ならば、果実はセーフという可能性が高いです。
カビが発生しているのが果実の場合でも、皮にしっかりと守られている場合、希望はまだあります。
反対に皮が破けている、形がつぶれている場合は要注意。
その実だけでなく、周囲の果実にも見えないカビが発生し始めている可能性があるからです。
見た目で判断する3つのポイント
食べられるかどうか微妙なぶどうは、洗ってカビをきれいに取りましょう。
次の項目に当てはまったらもったいないと思わずにあきらめてください。
・異臭がする
・濁った汁が出ている
・明らかにグニョっと傷んでいる
その部分は取り除いて、安全な部分だけ食べるようにしましょう。
口に入れて判断する行為は危険です!
私は食いしん坊な性格上、怪しい実を興味本位で実際食べてみたことが過去にあります^^;
特に違和感のないものは、お腹を下すようなこともなく普通にいただけます。
が、傷んでいる実を口に入れると、あ、これはダメだっ!
と即自然と吐き出すほど危ない酸味を感じます。
ダメージが軽いとはいえ、危険を冒してまで決して真似しないでくださいね。
ぶどうの白い粉の正体とは?
白い粉はカビではない
ちなみに、新鮮なぶどうならほぼ全てについていると思われる白い粉がありますが、これはよく勘違いされますがカビではありません。
これはあくまでぶどうが水分の蒸発を防ぐために自発的に出しているブルーム、または果粉とよばれる天然物質で身体に害はないので問題はありません。
決してカビの赤ちゃん?なんて思わないでくださいね。
プルームが付いているぶどうは良いしるし!
ぶどうの実についた白い粉。
中にはブルームを農薬だと勘違いする人がいますが、先ほど少しご紹介したブルームとよばれる人体に無害な天然物質です。
ブルームはぶどうの病気を予防し、鮮度を保つ働きがあります。
果実から自然に分泌されるので、“ぶどうが作った天然のワックス”と呼ばれることもあります。
果実の表面のブルームは雨や朝露などの水分をはじいて、果実の病気や果実から水分が蒸発するのを防ぎ、新鮮さを保つ働きがあるのです。
ブルームは水に溶けず変化しにくいので、温度や湿度など環境の変化から果実を守る役割があるのです。
むしろ、果実が新鮮かどうかの目安になります。
ぶどう農家さんは、白い粉を落とさないように丁寧に収穫、出荷しています。
ナイヤガラなどの白色系の品種にも、見えにくいけれどブルームはちゃんと付いています。
ブルームが多いものと少ないものを比較すると、粒割れが多いのは少ない方であることもわかっています。
参考までにブルームはぶどうだけじゃなく、スモモ、ブルーベリー、リンゴなどの果実以外にも、ブロッコリーなどの野菜にも付いています。
ですので白い粉がついているぶどうは鮮度のいい証拠ということです。
ブルームがたくさん付いているものを選ぶと、甘くておいしいぶどうに出会えます。
大事なのは保存方法
ぶどうはデリケートな上、季節柄もあいまってあまり日持ちがしないので、保存方法が重要になってきます。
どのような果物でもそうですが、できるだけ早めに食べたほうがおいしくいただけます。
しかし、いただき物などで食べきれなかった状況でぶどうを保存しなければいけなくなった場合は、保存方法に注意しましょう。
ぶどうをそのまま冷蔵庫に入れただけだと、果実の水分が幹の方へともどってしまい、黒く変色してしまいます。
あらかじめ知っておきたいこととして。
ぶどうを冷蔵保存する場合は、ぶどうの大切な”味”と”香り”が抜けてしまうことがあるのを念頭にいれておきましょう。
保存方法として、まず注意しないといけないのはどちらとも同じように洗わないでください。
ブルームが落ちてしまい鮮度がなお落ちるからです。
房のまま保存する場合と房からはずして保存する場合の2種類があります。
房のままの状態の場合は常温保存の時と同じように、房ごと新聞紙などで包んでから野菜室で保存しましょう。
房からはずした場合は1粒ずつぶどうを房からはずし、市販の密閉容器やフリーザーバッグなどに入れて重ならないように野菜室にて保存してください。
保存期間の目安としては環境にもよりますが房のままでは2日~3日程度、房からはずした場合は4日~1週間くらいまでといわれています。
まとめ
ぶどうに白くフワフワしたカビが発生しても、明かな腐敗でなければ食べられます。
ただし、見極めは慎重になってください。特にお子さんに食べさせるのは避けるべきです。
鮮度のいいものを食べさせるようにしてください。
カビの生えたぶどうに出くわさないために、よりよい新鮮なぶどうを選び、美味しいうちに食べて下さいね♪
ぶどう農家さんに感謝!
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