「七五三」とは・・・
子どもが健やかに無事成長したことを、節目の三歳、五歳、七歳で祝う行事です。
子どもと親にとっては一大イベント。
おじやおばの立場では、姪や甥のためにお祝いしたい気持ちがあってもどうしたら良いのか分からない事、沢山ありますよね。
こちらではそんな疑問にお答えしています。ご参考にどうぞ~。
姪や甥の七五三でお祝い金はいる?
おじやおばとしての七五三との関わり方をご案内する前に、七五三の流れを確認しておきましょう。
◆七五三のお祝いとは
七五三では男の子が3歳と5歳、女の子が3歳と7歳でお祝いをするのが主流となっています。
11月15日の七五三の日をベースに、大安の日に合わせる事が多いようです。
3歳の「髪置」
5歳の「袴着」
7歳の「帯解」
元々は士族で行われていたお祝いで、このように節目の年齢で髪型や衣装を変えるものでした。
地方により違いますが、子どもが無事に成長したことを喜び祝い、氏神様へのご挨拶をして祝詞を挙げて頂きます。
◆姪や甥にお祝い金は贈る?
基本的に、七五三は子どもの成長を祝うものです。
兄弟姉妹の日頃の付き合い方や関係にも寄りますし、絶対に贈らなくてはならないものではありません。ですが、良い関係を続けていくためのバランス感覚は必要です。
祝いたいという気持ちで「贈る」のであれば、おじやおばであるご自身の年齢や環境も考えてみましょう。
未婚で若い方の場合は、ご自身の生活環境が整っていないこともありますよね。無理にお祝い金を用意する必要はありません。図書カードやオモチャ、絵本などを贈るだけでも十分です。
ですが、既婚者の場合は事情が違います。
世間一般でいうところの所帯を持ち、まずは家族としての体裁を整えている訳ですから、可能であればお祝い金は用意した方が良いでしょう。
子どもの親にとっては、神社への初穂料、着物代、写真代などかなり出費の嵩むイベントです。そこでさりげなくお祝い金を頂けたらとても有難い事です。
また、男の子なら3歳と5歳、女の子なら3歳と7歳が七五三ですが、どちらか一方だけでなく二回とも贈るのが一般的なマナーとされています。
姪や甥の七五三の相場といつ渡すべきか?
◆七五三のお祝い金の相場は?
兄弟姉妹間のやり取りでは、一般的に5千円~1万円をお祝いとして贈る事が多いです。
もちろん、もっと贈りたいという気持ちが強ければ沢山包んで頂いて構いませんが、受け取る側の負担にならない金額にしましょう。
会食などの宴席で招待された場合は、食事代をとして5千円程度を上乗せします。
◆お祝い金を渡すのはいつ?
渡すタイミングですが、会食があるなら当日で良いでしょう。
無ければ七五三のお詣りをする時期、できれば11月15日より前に贈るようにします。
遠方に住んでいたり、会う機会が少ない場合は現金書留で送る事もできますね。
それぞれ神社へお詣りをする日は違っていますので、子どもの親に直接聞いてその日に合わせても良いでしょう。
◆熨斗(のし)と水引
・熨斗付きの祝儀袋に紅白蝶結びの水引をかけたものにします。
・表書き ⇒ 「御祝」や「七五三御祝」と書きます。
ちなみに。
正式な書き方ではこのようになりますのでご参考に ⇓
3歳のお祝い
御髪置御祝(おんかみおきおいわい)
5歳のお祝い
御袴着御祝(おんはかまぎおいわい)
7歳のお祝い
御帯解御祝(おんおびときおいわい)
七五三のお祝いで兄弟や姉妹には?
子沢山の兄弟姉妹で甥や姪が何人もいる場合、贈る金額はその分増える事になります。しかも1人につき2回!?これってなかなかの負担ですよね?
姪や甥が近い年齢だとどうしてもお祝い続きになってしまう事もあり、最初から第一子にだけと事前に取り決めておく事もあります。
また、子どもの兄弟姉妹がたまたま3歳と5歳で重なって七五三をする場合もありますので、そのタイミングだけは一緒にお祝いをする、とかですね。
人それぞれお祝いについての考え方は様々ですので、絶対にこうしなきゃならない!と言う事はありません。
七五三については、家族で祝う事が基本にあって祖父母が関わる場合もありますが、兄弟姉妹間では祝う場合、何もしない場合、とそれぞれのようです。
まとめ
贈る贈らないは、つまるところ今までに築いてきた関係次第です。
子どもの成長につれ、お祝いの事例は他にも出てきます。入園、入学、卒業、成人式などなど。全てに対応していたらきりがないのも確かですが、要所は押さえてあげたいですよね。
贈りたい気持ちと一般的な常識、事情により色々考えられます。
こちらばかりが贈ってる、逆に貰ってばかりなど、一方的な金銭のやり取りになるとささくれ立ってしまう事もあります。
お互いの気遣いと思いやりを大切に。可能な範囲で行うようにしてくださいね。