子どもが溶連菌に(T_T)
ウチの娘は幼稚園の頃から何度も溶連菌にかかっています。
小学4年生の春にかかったのを最後にしばらくかかっていませんが、高熱は出るし、薬は飲まなきゃだし、後遺症も気になるちょっと怖い病気です。
溶連菌になった時の経過や薬のトラブルなど、我が家の場合も含めご紹介します。
溶連菌にかかった子供に抗生剤って?
今までに何度も発熱しては病院にかかっている娘。
他のお友達が1回風邪を引くうちに、娘は5回は引いているだろうと思われます。
そのうちの何回かは溶連菌です。
子どもによくある病気だと知ったのは、子どもが産まれてから。ほんとに最近の事です。
それまで自分がかかった記憶が無かったのと、周りで話が出たことも無かったんですよね。昔は溶連菌という言葉は無かったんじゃないでしょうか。
溶連菌の赤く発疹が出る事を当時は「猩紅熱(しょうこうねつ)」と呼んでいたという事も、知った時はオドロキでした。猩紅熱は怖い病気というイメージがありましたが..。
そもそも溶連菌とはどんな病気でしょうか?
◆溶連菌感染症とは
A群β溶血性連鎖球菌という細菌により起こる病気です。
常在菌としてふだん私たちの身の回りに普通に居る菌なのですが、たまたま体力が落ちたりのきっかけで感染します。咳やくしゃみなどの飛沫、手に付いた菌がのどや鼻の粘膜に感染する事で発症します。
また、名前の通りウイルスでは無く細菌なので、1度かかれば免疫が付くものでもありません。厄介なことに何度でもかかってしまうんですね。
1年を通しそれなりに流行していますが、冬から春にかけて多く見受けられます。
溶連菌は感染力が高く、保育園や学校などで集団生活をしている子ども達の間で広まる事が多いんです。
娘の場合も今まで12月、2月、3月、4月になっていたので、大体そんな時期にかかりやすいようですね。
◆溶連菌の潜伏期間と症状
通常2日~5日程度の潜伏期間を経て症状が現れます。
~ 症状 ~
子どもの症状で一般的なものを挙げてみます。
- 38℃以上の高熱、頭痛
- 吐き気や嘔吐
- のどの赤み、痛み
- 舌の先が真っ赤にブツブツができる。(いちご舌)
- 首のリンパ節の腫れ
- 手足、顔、身体に発疹
- 治癒時期に手足の皮膚がむける。
必ずしも、すべての症状が出るわけではありません。
娘の場合いちご舌になった事は無く、発疹も頬っぺたに赤いニキビのようなモノがポツンとひとつだけ。はっきりとした症状はのどの痛みと高熱だけです。
これは風邪なの?と間違ってしまいそうですよね。
実際、小児科へ行ったときに風邪と診断された事があります。その後薬を飲んでも熱が引かなかったので、もう一度病院へ。そこで検査をして溶連菌と発覚したんです。
◆溶連菌の治療
溶連菌はウイルスではなく細菌の病気です。
そのため、病院に行くと抗生剤を処方されます。あとは症状に合わせて解熱剤や胃腸薬などが出ます。
ただし溶連菌は数種類あるため、抗生剤も効きやすいものと効きづらいものがあり、効果が見られない場合は抗生剤の種類を変える事もあります。
溶連菌の抗生剤で薬疹が?
◆抗生剤はきっちりと?
基本的に、処方された抗生剤はきっちりと飲み切るように言われます。
体調が良くなったからと言って体内の菌が無くなった訳では無いので、出来る限り再発しないように、すべて飲み切るようにします。
また、途中で飲むのを止めてしまうと抗生剤が効かない耐性菌が出来てしまう事もあるので、それを防ぐためでもあります。
ウチの娘の場合も、溶連菌を発症するたびに抗生剤を処方され、薬を飲むと快方に向かっていました。
ところが小学校の2年生の時。
友人家族との旅行を控えた時期に溶連菌を発症し、とてもヒヤヒヤした事があります。
旅行を中止しようか迷いましたが、幸い小児科へ行き症状が治まったのと、移るだろうと言われる期間が過ぎたため行く事にしました。
すると、旅行先の貸別荘でお風呂に入っている時に、ふと娘のお腹を見たらポツポツと赤く発疹が出ていたんです。
これは溶連菌のせい?
でも熱は下がってるし..と調べてみました。
すると、薬疹という言葉を見つけました。
ただ、これが間違いなく薬疹だ!という確信は無かったので、その日の夕飯後の飲むハズの抗生剤を与えるべきか迷ったんですよね~(-“-)
溶連菌の子供に対処はどうする?
◆抗生剤をストップする?
病院はすでに閉まっている時間帯でした。
場所は不慣れな郊外で近くに夜間診てもらえる病院も無く、とりあえず様子見する事に。
抗生剤については、もし続けて与えてしまったことでもっと酷い症状になったら!?という心配もあったので、その日は飲ませるのを止めました。
翌朝、近くで診てくれる病院を探して行ったんですが、お腹の発疹を見てもよく分からないと言われてしまいました。総合病院だったんですが..。
溶連菌による発疹なのか、薬による発疹なのか、お医者さんでも見分けがつきにくいそうです。
そこでセカンドオピニオンを求めて、もうちょっと都会の病院へ向かう事にしました。
次に行った病院は皮膚科です。
そこでやっと、たぶん薬疹だろうとの診断がつきました。なので、娘の場合は抗生剤を止めて良かったようです。
あらためて、アレルギーに効く薬とかゆみ止めの塗り薬を処方されました。しばらく発疹は出ていましたが、それ以上酷くなる事も無く、数日かけてだんだんと赤みが引きホッとひと安心。
帰宅後にかかりつけ医に行きましたが、別の抗生剤を処方される事も無かったんですよね。あとは3週間ほど経ってからの尿検査です。これで何も問題が無かったので病院通いもとりあえず終わりです。
終わりに
溶連菌は怖い!?
娘は、このような理由で途中で抗生剤を中断する事になりましたが、本来はしっかり続けるものです。止めてしまうと下記のような合併症を起こしたり、再発するリスクが高くなります。
・心臓弁膜に障害を起こすリウマチ熱、関節に炎症が起こり水が溜まったり、発熱や痛みが強く出ます。
・急性糸球体腎炎でむくみや高血圧、腎機能の低下など、透析が必要になる場合も!?
溶連菌を甘く見ると、まれに重篤な状態に発展する場合があります。抗生剤は自分の判断で止めず、医師の指示をしっかり守ってくださいね。
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