溶連菌の後に予防接種ってあり?いつから?兄弟はどうする?


10月に入ると、そろそろ子どものインフルエンザ予防接種をどうしようか、と考える頃ですよね。早い人はもう受け始めているでしょうか。

ところが。

インフルエンザの予防接種を予約してたのに溶連菌に!

えー?このタイミングで打っても大丈夫ー?と心配になりますよね。

さらに、溶連菌にかかっていない兄弟もいるんだけど、移ってるかどうかわからない。予防接種はどうしたら..?

こちらではそんな疑問にお答えしていますので、どうぞご参考に^^

溶連菌にかかった後の予防接種ってありなの?

まずは、子どもが溶連菌にかかった時の症状をみてみましょう。

◆溶連菌の症状

38℃以上の高熱、頭痛
吐き気や嘔吐
のどの赤み、痛み
舌の先が真っ赤にブツブツができる。(いちご舌)
首のリンパ節の腫れ
手足、顔、身体に発疹
治癒時期に手足の皮膚がむける。

このような症状が代表として挙げられますが、全部が当てはまるワケではありません。

溶連菌には抗生剤がよく効くので、内服を始めれば1~2日程度で解熱し症状も落ち着いてきます。

保育園や学校にも、回復すればすぐ行けるようになりますが、抗生剤はしばらくの間飲む必要があります。

そんな状態で予約してあるインフルエンザの予防接種。

そろそろ打たないと、流行っている時期に間に合わないかもしれない。でも、まだ抗生剤を飲んでる途中で受けていいのかな?と心配になります。

さて、予防接種受けて良いのか!?

⇒実は、抗生剤を飲みながらでも予防接種はOK!です。

次の章では注意点を見てみましょう!

溶連菌にかかった後の予防接種はいつから打てる?

抗生剤を飲んでる途中でも予防接種を受けられるなら、予約した日に間に合うかも!?

そうなんですが、ちょっと待ってください。

注意したい点がいくつかありますよ~。

◆予防接種のタイミング

溶連菌の場合、解熱してから最低でも1週間は空けた方が良いと言われています。

医師によって日数の判断が違いますが、だいたいは1週間~2週間は空けるようにと指示されます。そうすると抗生剤も飲み切っている時期かもしれませんね。

◆注意したい事

・再感染の可能性

回復時は体力や抵抗力が落ちているので、場合によってはまた溶連菌になってしまうことも!?

溶連菌だけでなく、風邪や他の病気になってしまう事もあります。子どもの様子に注意して、体調次第で無理はしない方が良いでしょう。

・後遺症

糸球体腎炎やリウマチ熱といった合併症による後遺症が心配。

溶連菌にかかると、まれに合併症を起こす事があります。そのため、溶連菌の治療後2~4週間後に尿検査が必要と言われる場合もありますね。

尿検査の結果を待たなくても予防接種は受けられますが、打つ前に子どもの様子でむくみが出たり、何かヘンだなと思う事があったら、すぐに病院で相談してくださいね。

・予防接種後の副反応

インフルエンザワクチンを作るためには、ニワトリの卵が使われています。

普段は卵アレルギーが無くても、病後の体力低下時には予期せぬアレルギー反応が起きてしまう場合があります。接種した場合は30分間は何かあった時にすぐ対応できるように、病院付近にいるようにしましょう。

溶連菌の際に予防接種を兄弟にするのは?

兄弟のうちの1人が溶連菌になってしまったけれど、他の兄弟は元気もりもり!

同じ家の中でほぼ一緒に過ごしているので、かからない方が不思議かもしれませんが、意外と移らずに済んだ!?なんて事もあるんです。

溶連菌になった様子も見られないし、兄弟だけでも予防接種を受けても大丈夫かな?と思います。が、もし打ってから発熱となったら溶連菌なのか、アレルギーなのか、それとも他の病気なの?と右往左往してしまいそうです(^^;

そこで、まずは気になる溶連菌の潜伏期間について考えてみましょう。

◆潜伏期間

通常2~5日程度の潜伏期間を経て発症します。

つまり、かかった本人が発症した時点で他の兄弟にもかかっている可能性は外せません。
兄弟間の感染の確率は50%程度です。

ですが、かかった本人が抗生剤を飲み始めて24時間経過すると、菌の活動はほぼ無くなるので感染のリスクもほぼ無くなります。

と言う事は..。

かかった本人が抗生剤を飲み始めてから24時間以上経過し、かつ、兄弟へ移るかもしれない潜伏期間を過ぎている。

この両方の条件を満たし、兄弟が発症していなければ感染している可能性は低いだろうと思われます。
もちろん、他から菌をもらってくる事もあり得ますし、まだ感染力もあった、という目に見えないケースもゼロではありません。

医師によっては、感染の可能性を見込んで兄弟用に抗生剤を処方する場合もあるようです。

実際に予防接種を受けるかどうかは医師の考え方にも寄るので、病院で確認してみてくださいね。

◆予防できる事とは?

家族内で気をつける事、予防に効果的な事はいくつか考えられます。

手洗いやうがい
⇒接触感染を防ぐために、飲食前には必ず行いましょう。

タオルや食器を分ける
⇒同じものを共有しない事で感染のリスクが下がりますよ。

バランスの取れた食事
⇒移らないようにするには基礎体力と抵抗力のアップが大切!

溶連菌にかかった本人はなるべくマスク
⇒くしゃみや咳などの飛沫からの感染を防ぎます。

睡眠をたっぷりと。
⇒早寝早起き、沢山遊んでよく寝ましょう!毎日元気に過ごしたいですね。

まとめ

・溶連菌の場合、解熱後1~2週間で予防接種を受けられる。

・予防接種を受けるまで、子どもの体調や様子を気をつける。

ちなみに、インフルエンザの予防接種は抗体がつくのに1ヶ月程度かかります。
子どもの場合は2回接種しなくてはなりませんね。計画を経ててこの時期に!と決めたスケジュール通りに済ませたいところですが、体調が良くない時は抗体がつきにくいので、あまり無理をしても打つ意味があるのか..という心配も出てきます。

タイミングが合わずに時期を遅らせると、流行っている時期に間に合わない場合もありますが、こればかりは仕方ないですね。

ただ、インフルエンザの予防接種の効果は4~5ヶ月程度です。インフルエンザの時期は10月~4月末頃までなので、全期間通して効果はもちません。

なかなかカンペキに!とは行きませんね。

まずは回復第一で行きましょう!
お大事にどうぞ~☆