オリーブオイルうがいで風邪に負けるな☆喉が痛い時に飲むってどうなの?

今、じわじわ注目されている‟オイルプリング”をご存知ですか?

簡単に言うと、植物性のオイルでくちゅくちゅうがいをするという健康法です。

これを聞くと、えっ?油でうがい?

とちょっとビックリする方もいらっしゃると思います。

でも、女性の間では歯のホワイトニングや、口臭、そしてほうれい線などの美容に気になるアイテムとして人気が高まってきているのです。

実はこのオイルプリング、新しい流行ではなく、インドのアーユルヴェーダの方法の1つなのです。

今回は、いくつかある効果の中でも、オリーブオイルうがいの風邪への効果についてご紹介していきたいと思います。

オリーブオイルうがいは風邪にいいってホント?

オリーブオイルには‟オレオカンタール”という抗炎症作用や抗酸化作用がある成分が含まれています。

この成分が、風邪薬でよく聞くイブプロフェンと似た効果を持っているという研究結果が出ています。

✔イブプロフェンとは
解熱鎮痛作用がある成分で、多くの発熱を伴うタイプの風邪に効果的な風邪薬や痛み止めに使われている成分です。

風邪の予防にうがいが効果的なのは皆さんご存知だと思いますが、オリーブオイルを使うことで、オレオカンタールの持つ作用で更にうがいの効果が高くなるのです。

オリーブオイルうがいは喉にもいいの?

オリーブオイルは喉の乾燥に効果的だと言われています。

喉にいいと言われるものには、他にもハチミツ、レンコン、大根おろしなど色々あります。

それぞれに抗炎症作用や粘膜を保護する作用がある成分が含まれていますが、オリーブオイルがこれらの食材と違う点が1つあります。

それは、オイルなので喉の表面に膜のようになって長く留まって保護してくれるということです。

また、他の食材と同じようにオリーブオイルにも抗炎症作用がある成分が入っていることは、既にお話した通りです。

喉のためにオリーブオイルでうがいをする時は、オイルプリングのくちゅくちゅうがいとは違ってガラガラうがいがおすすめですが、この場合は長時間行う必要はありません。

オイルプリングをやってみたいと思っても、油でうがいをするのは慣れないとかなりやりづらいと思います。

初めは、水を少し口に含んでから油を10~15ccほど入れてうがいをしてみて下さい。

そうすると、唾液が出やすくなるので、うがいもしやすくなります。

だんだん慣れてきたらオイルだけでやってみましょう。

また、オイルプリングの時間は15分~20分ととても長いので、初めは5分程度から始めると続けやすいですよ☆

また、夜寝る前にするのが、喉の乾燥には一番効果的です。

ソプラノ歌手の中には、歌う前にオリーブオイルを少量飲んでいる人がいるほど、やはり喉にはいい効果があるようです。

オリーブオイルうがいで飲むのはダメ!?

オリーブオイル自体は飲むと健康や美容にいい効果が沢山ありますが、うがいをした後のオリーブオイルは飲まない方がいいでしょう。

なぜなら、うがいをするというのは、口の中の汚れや雑菌を洗っているという行為なので、そのうがいに使ったオリーブオイルにはその汚れや雑菌がいっぱいだからです。

せっかく取った汚れなどを体内に入れてしまわないように、うがいが終ったらきれいに吐き出しましょう。

ただし、水ではなく油なので排水溝に流さず、ティッシュなどに出して燃えるゴミとして捨てましょう。

そうすることで、水の汚染や排水溝が詰まるのを防げます。

飲んでオリーブオイルの健康効果を得たいなら、うがいとは別に取り入れることをおススメします。

ですが、あくまでも油なので摂りすぎはよくありません。

1日30ml(大さじ2程度)までにしてくださいね。

まとめ

風邪の予防に大切な乾燥を防ぐためにも、その他口臭予防などのためにも、オリーブオイルを活用してみるのはとてもいいことだとお分かり頂けたでしょうか?

抗炎症作用があるオレオカンタールは、どのオリーブオイルにも含まれていますが、やはりエキストラバージンオリーブオイルが一番おススメです。

新鮮なオイルほど、ピリッとした辛味があります。

これが、ポリフェノールの1つであるオレオカンタールが含まれている証拠なのですが、喉が痛いときには、かなり刺激が強いので控えた方がいいと思います。

実際私も喉が痛くていいかもしれないと思い、オリーブオイルを飲んでみたことがありますが、かなり苦しかったことを覚えています。

ですから、具合が悪くなってからではなく(その時は、ちゃんと病院に行って診てもらいましょうね)日頃の習慣や予防として取り入れてみて下さい。

植物性オイルなら食べるものなので、身体にも安心☆

中でもオリーブオイルは簡単に手に入るので始めやすいですね。

オリーブオイルなら、オリーブを絞ったままのエキストラバージンオリーブオイルがおススメですが、成分がそのまま残っているのでピリッした辛味も強いです。

なので、オイルプリングやオイルを使った喉うがいになれていない方、喉の調子がすぐれない時は刺激が強いので控えめにするか、精製されているピュアオイルを使ってみてください。(ピュアオイルにも、ポリフェノールやオレイン酸は含まれています!)

おまけ情報

今回はオリーブオイルを中心にオイルプリングについてご紹介してきましたが、初めにお話した通り植物性の油なら他の油でもできます。

オリーブオイルには、血行を良くするビタミンEや美容効果や粘膜を強くする効果があるβカロテンが豊富です。

また、最近人気のココナッツオイルには、ラウリン酸という成分が豊富です。

あまり聞いたことがないかもしれませんが、これは母乳に多い成分で、免疫力を高めてくれる効果があるそうです。

ビタミンの他にミネラルも含んでいるアボカドオイルや、DHAやEPAと同じ働きをするアルファリノレン酸が豊富な亜麻仁油などもあります。

今回取り上げたオリーブオイルはこれらのオイルの中でも比較的価格が手ごろで続けやすいと思いますが、自分の求める効果によってオイルを選んでみるもの楽しいと思います。

油=太る、身体に悪いというイメージが付きまとっていましたが、今では化粧品に使われていたり、健康や美容にもいいと注目されています。

そして新たなオイルの利用方法として‟オイルプリング”が取り入れられてきているのです。