喪中の時のお中元やお歳暮どうする?贈る時期は?のしや水引は?

そろそろお中元やお歳暮の時期。

そんな時に身内に不幸があったり、先方にご不幸があると、いつもと同じように贈って良いものか迷ってしまいますね。

喪中の期間や気になるマナー、贈る時期、のしや水引、よく分からない事まとめてご紹介いたします。

  

喪中の時のお中元やお歳暮贈って良いの?

◆忌中や喪中の期間とは?

神道、仏教、キリスト教など、色々な宗教がありますが、それぞれ「喪」に関する考え方が違います。
日本では、仏教の考え方が広く浸透していますので、その場合でご案内します。

近親者が死亡したときに、一定期間を喪に服することを忌服と言います。忌中は四十九日まで、喪中は一年間となります。四十九日を過ぎると「忌明け」となり、それ以降は慶事をしても差し支えありません。

1年間も喪に服すのは儒教の教えから来ているようです。

また、忌服期間中に別の近親者が亡くなると、あらたに亡くなった人の死亡日から数え、その喪が明けるまでが喪中となります。

◆忌中や喪中のお中元やお歳暮について

喪中のお中元やお歳暮は、贈るのも戴くのも良くない、という話を聞きませんか?もしかすると、地域や宗派、家風によっては禁忌とされている場合もあるかもしれませんね。

ですが、お中元やお歳暮はお祝い事の贈り物ではなく、日頃お世話になっている方へ感謝の気持ちを表すために、品物を贈る習慣として根付いたものです。本来、忌中や喪中だからと言って、贈ってはいけないと言う決まりはありません。

ちなみに、初詣や年賀状、結婚披露宴などの慶事への出席、神社への参拝、上棟式や祭事などは控えますのでご注意ください。

贈る時期について

◆先方が忌中や喪中の場合

お中元やお歳暮はお祝い事では無いので、贈ること自体は問題ありませんが、四十九日の忌明け後に贈るのがよろしいでしょう。四十九日までは、当事者は諸手続きがあったり何かとバタバタと忙しいので、落ちついてからにされるのが良いですね。

贈答品を贈らなくなるのは、先方が亡くなった時です。故人宛てには贈らないようにします。

◆当方が忌中や喪中の場合

同じように、普段通り贈っていただいて問題ありません。

但し、忌明け後でも、喪中の人からの贈答品を嫌がる方もいますので、先方の考え方を配慮することも必要です。気になる場合は、事前に先方の了解を得てから贈るようにしましょう。

逆に、亡くなった身内宛てにお中元やお歳暮が届いた場合は、当人が亡くなったことを手紙などで速やかに先方に伝えましょう。

のしや水引について

慶事の意味合いを持つ、のしや紅白の水引は使うことは避けましょう。

無地の奉書紙(のし紙)に、「お中元」や「お歳暮」と表書きをします。

先方が忌明けするまではなるべく控えるようにし、贈る時期に合わせて暑中見舞い(土用の入り~立秋まで)、残暑見舞い(立秋以降)、年末近くでの忌明けなら、松の内が過ぎてから寒中見舞いとして贈ります。

土用  7月19日か20日~8月6日か7日の18日間
立秋  8月7日か8日
松の内 1月7日

デパートやネットショップなどでは、注文する際に喪中の旨を伝えれば、相応しい表書きで対応してくれます。

また、送り状で慰めの言葉を添えられると、受け取る側も、その心遣いを喜ばれると思います。
可能であれば、先方へお伺いして仏前にお参りさせて頂き、先方の様子を気遣うのが本来のお中元やお歳暮ではないでしょうか。

まとめ

・感謝の気持ちを表すお中元やお歳暮、贈っても贈られても問題なし。

・贈る場合は、忌明けを目処に。事情次第で時期をずらす。

・包み紙や水引は簡素なもので。

贈答品の内容については、贈る側と贈られる側、
双方が喜べる品物を準備できると良いですね。
先方の方のお顔を思い浮かべながら、これならと思える品物を贈りましょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする