ふきのうとうは、やっと冬が終わって春が来たんだなぁと感じられるものの1つですね。
私の住む福島県会津地方では、スーパーで見かけるのではなく、雪が解けてきた頃に庭や河原の斜面、道の脇などにふきのとうが顔をのぞかせます☆
こちらでは、ほろ苦くて春の味の代表であるふきのとうの保存方法、あく抜きの仕方やおいしい食べ方をお話していきます^^
ふきのとうは生で保存できる?
ふきのとうを採ってきたり買ってきたりして、一度に使い切れない時は冷蔵庫で保存するようにしましょう。
常温に置いておくと2日位でしなびて香りも弱くなってしまいます。
ですが、冷蔵庫に入れておけば1週間程度は保存できます。
ふきのとうは乾燥に弱いので、ちょっとひと手間かけてあげると新鮮さが保たれます!
まず、濡らした新聞紙でふきのとうを包みます。
それをジッパー袋に入れて口を閉じましょう。
こうして野菜室で保存すれば、OK!
とは言っても、やっぱり日に日に香りが弱くなってしまいます。
また、“あく”を抜くのも早めの方がおすすめです。
面倒かもしれませんが、ちょっと手間をかけてあげることで美味しく食べられます。
せっかくの旬の味ですから、できるだけ早めに下処理して下さいね♪
ふきのとうのあく抜きで簡単な方法とは?
ふきのとうだけでなく、山菜は‟あく”があるものが多いです。
特に春に出てくるものにはほろ苦くてあくが強いものが多いですが、春になると、冬の間に体の中に溜まったものをきれいにするために自然にほろ苦いものを食べたい!美味しい!と思うそうですよ。
ここでは、ふきのとうを美味しく食べるために欠かせないあく抜きの方法をご紹介していきます。
あく抜きの方法はいくつかありますが、中でも簡単で、初めての方でもやりやすい方法を見ていきましょう。
◆あく抜きの手順
①まずは、茶色のはっぱを茎の根元のあたりで切り落とします。
②次に鍋にお湯を沸かします。
沸いたら小さじ1位の塩を入れ、ふきのとうを入れてキッチンペパーなどで落し蓋をして中火で5~6分茹でます。
③その後冷水にはなして、しっかり冷めるまでおいておきます。
④冷めればOKですが、水に入れておけば置くほど苦みが薄くなります。できれば一晩以上置いた方がえぐみが少なくなります。
また、あく抜き方法とはちょっと違いますが、天ぷらの場合はあく抜きが要りません!
良く洗って茶色になった外葉を取ったら、つぼみを開いて花のような形にして揚げると、さらに苦みが和らいでサクッと美味しく揚がります☆
ふきのとうの花と茎の食べ方☆
ふきのとうは、土からちょっと顔を覗かせたつぼみの頃が苦みも少なくて天ぷらにしてもおいしいとされていますが、花が咲いてしまっても十分食べることができます。
ふき味噌を作る時は、花が咲いた位の方が、香りが強くておいしいふき味噌ができあがります。
ただ、蕾よりもあくが強いので、塩ゆでの時間を長めにして冷水に浸す時間も長めに取りましょう。
更に大きくなって花が咲いているものは、花の部分を落として茎を使いましょう。
葉や花を取ると、皆さんがよく知っている蕗と似ていますが、この蕗はふきのとうの脇から出てくるものです。
下処理も簡単です。
葉と花を取ったら、沸騰したお湯で3分位茹でて冷水に1晩浸しておきます。
こうすることで簡単にあく抜きができ、色々な料理に使えます☆
ふきのとうの茎は、蕗よりもくせが無く柔らかいのできんぴらにしても、油揚げとさっと煮ても美味しく食べられます。
ちなみに♪
私が好きな食べ方は、納豆の薬味です。
なんと、生のまま細かく刻んで混ぜ混ぜ…歯ごたえもあって、ほろ苦さがとってもいいアクセントになりますよ♪
その納豆を油揚げに入れてこんがり焼いたら、おつまみの出来上がり♪♪
まとめ
山菜はあく抜きが…と思っていた方が、この記事を読んで少しでも「家でやってみようかな」と思って頂けたら嬉しいです。
おまけですが、ふきのとうの天ぷらを作る時に、衣を炭酸水で溶いて作るとサックサクの天ぷらに仕上がります。
また、ふき味噌はたくさん作って小分けにして冷凍しておけば、いつでも食べられます。
私の家では、ふき味噌を焼いた厚揚げにのせたり、おにぎりの具にしたり、冬に湯豆腐や田楽につけたり、夏にはそうめんの薬味にしたりと大活躍しています。
ぜひ家族みんなで、ふきのとうの運んでくる‟春”を感じてみて下さいね♪