アンコウといえば、アンコウ鍋に唐揚げに…忘れていけないのが‟あん肝”です。
好きな人も多いと思いますが、いざ家で食べるとなると、アンコウ鍋のセットに少し入っている程度で自分で料理したことは無い人がほとんどだと思います。
そこで今日は、魚大好き!料理大好き!な私がみなさんに、捨てるところがないといわれるアンコウを、皮やあん肝までおいしく食べる方法をご紹介します^^
あんこうの肝に毒はある!?
初めに答えを言ってしまいますが、あんこうの肝に毒はありません。
でも、アニサキスという寄生虫がいることがあります(´・ω・`)
この寄生虫はサバなどにいることで有名で、体内に入ってしまうと胃酸でもやられないほど強く、胃や腸の壁に突き刺さって侵入していきます。
食後数時間で激しい腹痛と嘔吐などに襲われます。
あんこうが餌にしているイカなどに多く寄生しているので、食物連鎖によってあんこうに取り込まれるのです。
こわいですねーー。。。
あんこうの肝を生でたくさんもらったらそのまま食べる?
アニサキスは目に見えるので、お寿司屋さんなどに卸しているイカは出荷前に漁師さんが処理してくれていますが、あん肝は、からだの中にあり処理ができないので、家庭で生のあん肝が手に入っても、生食はやめておきましょう。
既にちょっと書きましたが、アニサキスを殺すためには加熱して食べることが大切です。
そこで、家庭であん肝を料理する方法をご紹介します。
まず、生のあん肝が手に入ったら流水で洗います。
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それからまな板にのせて、太い血管や白くて硬い筋を取ります。
(ハサミや骨抜きを使うといいですよ)
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細い血管は取れれば一番いいですが、難しい方は、針などで刺して中の血を抜きましょう。
(アルミホイルで巻いて加熱するので、崩れても大丈夫!)
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ボウルに入れて、酒と塩を振っておきます。
その間にラップとアルミホイルを用意します。
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広げたラップの上にあん肝をのせて、くるくるとキャンディ包みにして、両脇をねじってパンパンにします。
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次に、それをアルミホイルで同じように包んで、沸騰したお湯で15分位茹でます。
蒸し器の場合は、包んだ後に竹串などで数か所穴をあけて、湯気が上がった蒸し器に入れて30分位蒸してください。
そして、ここがポイント!
できたらすぐに食べたいところですが、そこはぐっと我慢です。
熱いうちに開けてしまうと崩れてしまうので、粗熱を取ったら冷蔵庫で1晩しっかり冷やしてから切りましょう。
でも、ちょっと面倒…すぐに食べたい!方のために、もう1つレシピをご紹介♪
水で洗って血抜きをしたら、筋と太い血管を取って塩と酒をまぶしておきます。
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その後キッチンペーパーで水分をふき取って(この水分と一緒に臭みが取れます)2cm位にスライスして、小麦粉をまぶしましょう。
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フライパンにバターを多めに入れて中火にかけ、泡がぶくぶくして来たらあん肝を入れます。
両面をこんがり焼いて醤油をさっとかければ、あん肝のバター醤油焼きの出来上がりです!
醤油ではなく、仕上げにレモンを絞って粗びきコショウをかければ、おしゃれな1皿になります♪
あんこうの肝は冷凍できるの?
あん肝はとても濃厚なので、いくら好きでも1度にたくさん食べるものではないですよね。
でも、あんまり日持ちする食材でもないし…冷凍できるかな?とお悩みの方に朗報です!
あん肝は冷凍できますよ♪
前のテーマで書いたように下処理をして、加熱したあん肝をラップでしっかりと包み、更にアルミホイルで包んでジッパー袋に入れます。
そのまま冷凍庫で保存できます。
食べる時は、冷蔵庫に移して自然解凍してください。
味は、冷凍前よりも少しは落ちますが、1か月程度は保存できるのでいつでも好きな時に楽しめます。
まとめ
外食や、鍋の時にちょっと食べるあん肝のイメージが変わったでしょうか?
お酒のおつまみやちょっと贅沢なディナーに出したら、みんなびっくりすること間違いなしです!
あんこうがおいしい冬の時期だけではなく、いつでもおいしいあん肝を楽しめます。
ぜひ、ご家庭であん肝にトライしてみてくださいね!