暑さが過ぎ、過ごしやすい毎日が続いていますね。
10月も目前に迫り、そろそろ紅葉シーズンがやってきます。
今回ご紹介する紅葉スポットは長野県の景勝・上高地です。
素晴らしい紅葉と美味しい空気が満喫できる上高地。
だけど調べてみると、紅葉の楽しめる場所があちこちに散らばっていたり、「マイカー規制」なんてものがあったりと、少しわかりにくいですよね。
そこで今回は紅葉の見頃から気温、アクセス方法や混雑状況についてなど詳しく説明していきたいと思います。
上高地にマイカーでアクセスできないの?
上高地は中部山岳国立公園の一部で、国の文化財に指定されています。
自然保護のためマイカー規制が敷かれており、紅葉スポットへ自家用車で行くことはできません。
車で訪れる際には近隣2ヶ所の駐車場に停めてシャトルバスかタクシーに乗り換える必要があります。
下記に駐車場とバス、タクシーの連絡先を載せておきますね!
◆松本市方面から場合
沢渡(さわんど)駐車場
2000台・1日600円
~バス
アルピコ交通 新島々営業所 0263-92-2511
アルピコ交通 上高地営業所 0263-95-2103
~タクシー
アルピコタクシー 0263-93-2700
松本タクシー 0263-33-1141
◆高山市方面からの場合
平湯(ひらゆ)駐車場
850台・1日600円
~バス
濃飛バス 0578-89-2351
~タクシー
濃飛タクシー 0578-82-1111
上高地タクシー共同配車管理センター 0263-95-2350
10月は上高地の混雑がピークに達する時期。
いずれの駐車場からも、臨時便が増発されるなど対応が強化されています。
「混んでいて乗れなかった」ということはまずないのでご安心を!
上高地は紅葉で混雑する?
上高地は全国的に人気のある紅葉スポットです。
有名なだけあって10月の紅葉シーズンにはとても混雑し、山道が渋滞する日もあります。
少しでも混雑や渋滞を避けるためには、
①平日に行く
②早朝から行く
③バス規制日を避ける
という方法があります。
もう少し詳しくご紹介しますね。
◆平日に行く
土日や連休を避けて平日に訪れれば少しは混雑が避けられます。
ただし平日でも団体の貸し切りバスが何台も来るので、「空いている」という状況は期待しない方がベター。
「少しでも混雑がマシ」くらいに思って行きましょう。
◆早朝から行く
8~9時頃になると道は既に渋滞していて、バスターミナルに到着するまでかなりの時間を要します。
7時台には駐車場を出発するバスに乗り込むことをおすすめします。
沢渡駐車場からのシャトルバスの始発は、土日祝4時40分、平日5時40分となっています。
できるだけ早い便を利用することで、ある程度は渋滞を回避できるでしょう。
◆バス規制日を避ける
上高地には観光旅館組合によって「観光バス乗入れ規制」が行われる日が定められています。
これには大量の観光バスによる渋滞を緩和する目的があります。
つまり、この規制日=1年の中でもとくに混雑する日であるといえます。
2018年10月のバス規制日は、
6(土)7(日)8(月)の3連休、13(土)14 (日)、20(土) 21(日)
となっています。
ですから、やはり平日を狙っていくのがベスト。
どうしても平日に休めないという人は、27(土)28(日)に訪れてみるといいかもしれません。
◆ベストな方法は?
私は土曜日の朝6時に自宅を出発し、8時ごろに沢渡駐車場にマイカーを停めてバスに乗り換えて行きました。
しかし朝8時の時点でも道は既に渋滞していました。
シャトルバスだけでなくタクシーも乗り入れるので、合計するとかなりの台数がバスターミナルに向かっているわけです。
土日祝日を避ければ多少はマシにはなるはずですが、空いている日はないと思ったほうがいいかもしれません。
快適に到着する方法としては、どちらかの駐車場の近隣施設に前泊して、できるだけ早い時間にシャトルバス乗り場へ到着しておくというのがベストかと思います。
上高地で紅葉の見頃
上高地では10月上旬頃から徐々に紅葉が始まります。
標高が高いだけに早い!
シラカバやカエデから紅葉し、シーズン終盤にはカラマツが見事な黄金色に色づきます。
ピークの見頃は10月中旬から下旬くらい。
気候によっては11月上旬にも紅葉が見られる年もありますが、既に散ってしまっているなんてことも起こります。
せっかく遠路はるばる足を運んだのに、ほとんど枯れ木しか見られなかった…なんてことになったらショックですよね。
間違いなく見られるのは10月の2~3週なので、そのくらいの時期に足を運ぶことをおすすめします。
ちなみに、私が上高地へ足を運んだのは2017年10月の3週目でした。
葉が散りすぎたり、枯れて色がなくなりすぎているということもありませんでした^^
しっかりと紅葉した景色を眺めることができたので、やはり10月中旬に行くのが間違いないですよ。
上高地の紅葉でおすすめスポット!
◆河童橋
河童橋は梓川に架かっている木製の吊橋で、上高地のシンボル的な存在といえます。
上高地バスターミナルから整備された道を歩いて5分で到着。
軽装でも気軽に行けるのが嬉しい紅葉スポットです。
橋の上は眺望もよく、紅葉した木々や遠くに広がる穂高連峰、梓川の清流は感動的な眺めでした。
橋の上からの眺めはもちろん、橋と穂高連峰をバックにした風景も素晴らしいものとなっています。
どちらも、ぜひ写真におさめたい最高の景色ですよ!
◆明神池
河童橋から梓川沿いを上流へ徒歩約60分。
明神池は一之池と二之池の大小2つからなる池です。
穂高神社の私有地の中にある神域で、神聖な場所とされています。
明神岳からの伏流水が常に湧き出ていて、とても透明度の高い池となっています。
池の底が見えるほど透き通った水面に映る紅葉が見事です。
こちらは整備されていない道を歩かなければたどり着けませんので、行くときはしっかり装備を整えてくださいね。
◆大正池
上高地バスターミナルから明神池と反対方向へ徒歩約30分。
大正池は上高地でもっとも大きな池です。
こちらも上高地を代表するスポットのひとつとなっています。
長野県と岐阜県をまたぐ焼岳(やけだけ)の大噴火により梓川がせき止められてできました。
鏡のような水面に映り込む紅葉は一見の価値あり。
池の周りを一周できる遊歩道があるので、紅葉を眺めながら散策するのもおすすめです。
◆ウォーキングなら4~5時間
バスターミナルから河童橋をわたって明神池まで川沿いを上り、折り返して大正池まで下って、またバスターミナルへ。
途中で休憩したりゆっくり写真を撮ったりする時間を含めてもトータルで4~5時間くらいのコースです。
わたしの場合、9時にバスターミナルを出発して、戻ってきたのは14時前ごろでした。
比較的暖かい日でも陽が沈むと急に寒くなるので、気温が下がる前に撤収するのがおすすめ。
ウォーキング後は近隣の温泉で汗を流すと気持ちいいですよ。
外来入浴できる施設一覧はこちらを参照してください。
入浴料金は大人500円~2,100円と施設により幅があります。
営業時間も夕方まで開いている所もありますが、午後1時に終了なんて事も!
立ち寄る場合は事前によくよくチェックしておいてくださいね。
上高地の秋の気温は?
上高地は標高約1500メートルの山岳地帯。
10月の最高平均気温は15℃、最低気温は9℃と冷涼な気候です。
とくに朝晩はぐっと冷え込み、まれに雪が降ることも。
平野部と同じような軽装で行くと凍えてしまうので、しっかりと装備していきましょう。
天気予報をチェックするのも忘れずに!
◆上高地の紅葉時の服装
長時間の散策が想定される上高地では動きやすい服装が基本です。
また、平野部よりも5~10℃ほど気温が下がるので、暖かい格好も必要。
ただし寒くなるからといって最初から過度に着込んでいくのは禁物です。
歩き回って汗をかいた後は冷えてしまうので、「暑い」と感じたら脱ぐことができ、「寒い」と思ったら着込むことのできる「重ね着ファッション」でのぞみましょう。
長袖のTシャツ、パーカー、さらにもう1枚フリースやダウンなどを羽織ると安心です。
◆上高地では服装と靴も気にして
上高地は舗装されていない道が多く、山道のような場所がほとんどです。
軽く散歩するだけの予定だからといってサンダルやパンプスで行くと痛い目を見てしまうかも。
履き慣れたスニーカーやトレッキングシューズなど、山道に適した靴を選びましょう。
◆これで行けば間違いない
私は厚手の長袖Tシャツ、薄手のパーカー、ダウンジャケット、動きやすいジーンズ、トレッキングシューズという格好で行きました。
ダウンジャケットはユニクロのウルトラライトダウンを小さく折りたたんでリュックに入れていき、寒いと感じたら羽織るようにしていました。
晴れていて暖かかったので日中はダウンの出番はありませんでしたが、朝の少し早い時間帯は肌寒さを感じたので使用しました。
やはり羽織れるものが1枚あると安心です^^
また、舗装されていない道を歩いたり、休憩時には座ったりするので、ズボンは汚れてもいいものを選びましょう。
地面は雨や朝露などで濡れていることもあるので、換えの靴下があるとさらに安心ですよ。
まとめ
上高地についての情報をご紹介しましたが、いかがでしたか?
10月の上高地はとても混みますし渋滞します。
ほとんどが山道なので、小さなお子さん連れや足腰の悪い人にとっては大変な場所もあります。
だけどその大変さを乗り越えてでも行く価値のあるすばらしい景色があなたを待っていますよ。
ぜひ雄大な山々と美しい清流、色とりどりに染まる木々を堪能しに行ってみてくださいね。